小学生に関する記事とニュース
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2017/11/28
イングランドのコンピューティング必修化に学ぶ――実施から3年で見えた課題
イングランドを中心にグローバルなコンピュータサイエンス教育(CS教育)事情をひもとき、プログラミング教育の可能性を考察していく本連載。前回の記事では、2014年からのイングランドにおける教科コンピューティング必修化の概要について触れました。それから4年目の今、取り組みについてどういった評価が行われ、どういった問題点が明らかになっているのでしょうか。日本におけるプログラミング教育必修化の内容は、イングランドのものとは大きく異なるとはいえ、その歴史と経験から学べることは大いにあると考えています。 ...
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2017/11/27
正解もゴールもないゲームが、主体的な学習環境を作り出す――教材としての「マインクラフト」の威力
プログラミング教育が日本でも2020年から必修化されることが決定し、これからの教育を取り巻く環境は「教える側主体」の教育から、「教わる側主体」の教育に変化していくといわれています。そんな中、子どもたちに大人気のゲーム「マインクラフト」を用いた教育が話題になってきました。本連載では、マインクラフトを教材にした教育について考察します。1回目の本稿では、主役である「学び手」にとっての効果を、第2回ではそれを「教える側の視点」でそれぞれ考えていきます。そして3回目には、実際にマインクラフトでプログラミ...
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2017/11/24
IchigoJamでおにぎりを移動してみよう~お父さんが教えるプログラミング実践編②
今回はIchigoJamで表示できる絵文字を使って、少し遊びの要素を入れたプログラミングをご紹介します。本稿での目的は、画面上に動くもので興味を示してもらうことと、プログラムを1行変えただけで、IchigoJamの動きが変わるのを認識してもらうことです。そこで、IchigoJamに登録されている絵文字のおにぎりを画面上で移動させてみたいと思います。
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2017/11/16
イングランドにおけるコンピューティング必修化、その実情とは?
昨今2020年からのプログラミング教育必修化の話題が盛り上がっていますが、諸外国では以前からコンピュータサイエンス教育(CS教育)が注目され、プログラミングを含んだ授業が展開されています。本連載では、MicrosoftでCS教育に関連する製品開発を経験し、現在はロンドンでCS教育について研究している筆者が、イングランドを中心にグローバルなCS教育事情をひもとき、プログラミング教育の可能性を考察していきます。第1回となる本稿では、2014年から「コンピューティング」が必修化され、かなり高度な内容...
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2017/11/14
どうしてプログラミング教育を小学校でやるの?――文科省の資料から読み解く実態
2020年から始まる「プログラミング教育」は、多くの保護者の不安要素になっているのではないでしょうか。ITにこれまで疎遠だった保護者の方々は、一体なんのために、何を教育しようと考えているのか不安でしょう。一方IT産業に関わっている保護者の方であれば、専門性のない教員に、まちがったことを教えてほしくないと不安に感じている方もいらっしゃるでしょう。この連載では、そもそも「プログラミング教育」はどのような背景から生まれ、何を目的としているのか、そして何を実施しようと考えているのか、まずこれらを理解し...
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2017/11/10
IchigoJamを動かしてみよう~お父さんが教えるプログラミング実践編①
IT業界で活躍するお父さんエンジニアが自身の子どもにプログラミングを教える、試行錯誤の過程を追う本連載。前回はプログラミングを始めるための準備、IchigoJamの購入とセットアップについて学びました。今回からプログラミングを行いますので、1話の文量は少なくなります。連載第1回にも出てきましたが、1話は子どもの集中が続く30分が目安です。この点を踏まえて、早速プログラミングを始めましょう。
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2017/11/02
なぜ今STEM教育が必要なのか――日本STEM教育学会 設立記念シンポジウム
科学技術の発展に伴い、これからの社会に必要な資質や能力としてSTEM教育、すなわち科学・技術・工学・数学の教育が世界的に重要視されている。日本でも、小学校でのプログラミング教育が必修化となるため注目は高まる一方だ。しかし、STEM教育について学術的な視点で調査研究を行う学会はこれまで存在しなかった。そこでこの度「日本STEM教育学会」が設立。10月11日にはそれを記念したシンポジウムが国立科学博物館にて開催された。本稿ではその模様をレポートする。
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2017/10/27
子ども向けパソコン「IchigoJam」どこで買う?~はじめてのプログラミングキット購入とセットアップ
IT業界で活躍するお父さんエンジニアが自身の子どもにプログラミングを教える、試行錯誤の過程を追う本連載。実際に挑戦するお父さんは、レッドハット株式会社の平初さんです。初回では、プログラミングを教えるにあたっての心構えや、準備するものについて解説しました。しかし、「機器はどこで買えばいいの?」「どうやって設定すればいいの?」など疑問がわき出て、プログラミングをスタートする前に気が遠くなってしまう方もいるのではないでしょうか。そこで第2回となる今回は、平さんが選んだデバイス「IchigoJam」の...
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2017/10/13
「論理的思考」より「子どもの好奇心」――親子のプログラミング学習で心得ておきたいこと
2020年からのプログラミング授業必修化。その目的や是非をめぐっては、さまざまな議論が起こりましたが、「では大人はどうやって子どもに教えるべきか?」といった疑問には、あまり触れられていません。そこで本連載では、IT業界で活躍するお父さんエンジニアが自身の子どもにプログラミングを教える試行錯誤の過程を、リアルタイムで追います。実践していただくのは、2歳と5歳のお子さんを持ち、レッドハット株式会社にて活躍している平初さんです。まずはプログラミングを教えるにあたっての心構えを紹介します。
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2017/10/03
「プログラミングをもっと簡単に」――幼児から楽しめるプログラミング言語『ビスケット』が示す、プログラミング教育の課題解決【未来の先生展2017レポート】
8月26~27日の2日間、武蔵野大学有明キャンパスを貸し切り、教育イベント『未来の先生展2017』が開催された。「体験型“未来の教育ショーケース”」として、国内外から多様なジャンルの教育実践家が、これからの教育の在り方を模索し、実践する講義やワークショップを行った当イベント。今年が1回目の開催ながら、2日間で計2400人の教育関係者や一般の親子連れなどが訪れた。2日間で開催されたプログラムは130以上。21世紀型の教育、国際系教育、ICT、教科横断型授業など、多岐にわたった内容が特徴だが、その...
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2017/09/21
プログラミング教育の意義は論理的思考を育てるためだけではない――利根川裕太氏が語る、これからの社会を生き抜くために必要不可欠なコンピューターの知識
8月22日、早稲田大学 西早稲田キャンパスにおいて、一般社団法人みんなのコード主催、日本最大級の教育関係者向けシンポジウム「プログラミング教育明日会議 in 東京」が開催された。このイベントでは、プログラミング教育に携わる専門家や文部科学省の担当者による講演のほか、先進的な取り組みを実践する小学校での事例発表、教員同士での議論、情報交換の場などが設けられた。また、アーテックやマイクロソフト、アフレルなど、プログラミング教育やSTEM教育の教材ベンダー・代理店による企業ブースの出展もあり、実際の...
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2017/09/12
プログラミング教育に向けての産学官の課題が見えてきた――プログラミング教育明日会議
8月22日、早稲田大学 西早稲田キャンパスにおいて、一般社団法人みんなのコード主催、日本最大級の教育関係者向けシンポジウム「プログラミング教育明日会議 in 東京」が開催された。セミナーや講演では、文部科学省の担当者や大学教授、小学校教諭らがそれぞれの立場で、政策の意義、研究成果、事例を発表。現場の先生だけでなく、校長先生や教育委員会の関係者なども多数参加し、活発な意見交換が行われた。2020年からの小学校におけるプログラミング教育必修化が近づく中、現在さまざまな研究や取り組みが実施されてきて...
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2017/08/31
英国で話題のmicro:bit、Maker Faire Tokyoで日本ローンチ
8月5日、6日の2日間東京ビッグサイトで開催された「Maker Faire Tokyo 2017」。2020年のプログラミング教育導入を見据え、各ブースで電子教材の出展が多く賑わっていたが、基調講演で取り上げられたのは、イギリスで100万人の児童に無償で配布された教育用マイコンボード「BBC micro:bit」だ。8月からの日本展開開始にあたり、マイクロビット財団 CEOのZach Shelby氏が登壇し、micro:bitの展望や、目指しているコンピュータサイエンス教育のあり方について語っ...
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2017/07/24
平均以下から地域最高の学校の一つに育てあげたオーストラリアの敏腕校長が重視したもの
「未来の教育を考える」をスローガンに数多くの教育関係者などを集めて実施された「New Education Expo 2017」。東京会場で3日間にわたって開催された同イベントの2日目(6月2日)、東京ファッションタウン(TFT)で行われた「国際セッションII 豪州に学ぶ、資質・能力の育成 ~21世紀型スキル育成、プログラミング教育とは~」をレポートする。
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2017/07/20
日本より先駆的な取り組みを続ける、韓国の「教育の情報化」
教育関係者向けのセミナー&展示会イベント「New Education Expo 2017」が東京ファッションタウンビル(TFT)で6月1日から3日にかけて開催された。同イベントは22回目を迎え、「未来の教育を考える。」をスローガンに、教育業界における最新のトレンドと教育現場の活用事例を中心に、幅広いテーマのセミナーを企画。同時に、国内外の最新技術を利用した教育向けシステムや教材・教具、デジタル教科書など、最新の商品が体感できる展示会も実施され、数多くの教育関係者を集めた。ここでは、2日目に行わ...
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2017/07/14
子どもたちが触れる「きっかけ」に――キッザニアのロボットプログラマー体験アトラクションがオープン
空港業務やテレビ、新聞の仕事、ショップの店員などさまざまな職業体験をアトラクションとしたテーマパーク「キッザニア」で、ロボットプログラマーになれるという――。一体どんなアトラクションなのだろうか? プレス向けの発表会および、実際に子どもたちが参加するデモ体験の様子を取材した。
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2017/07/06
物語は学びにコンテキストを与える――『ルビィのぼうけん』の著者、リンダ・リウカス氏と小学校の先生によるアンプラグド教育の実践セミナー
アンプラグドなプログラミング教育の教材として注目されている絵本『ルビィのぼうけん』。6月11日、この著者でありプログラマーでもあるリンダ・リウカス氏を招いたイベント「『ルビィのぼうけん』で体験する小学校プログラミング教育」が開催された。本記事ではその中から、教育関係者およびリンダ・リウカス氏が登壇した教員向けセミナーの模様をお伝えする。
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2017/07/03
総務省が実施する「若年層に対するプログラミング教育の普及推進事業」新規プロジェクトに参画する19団体の取り組み
2020年、「教育の情報化」を100%実現することを目標に、総務省では平成26年度より「先導的教育システム実証事業」および「若年層に対するプログラミング教育の普及推進事業」を実施・展開してきた。その平成28年度事業の成果発表・情報共有が、5月16日の「教育の情報化」フォーラムにて行われた。本記事では「若年層に対するプログラミング教育の普及推進事業」について、平成29年度の新規プロジェクトとして決定した19の団体の事業概要および意気込みを紹介する。
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2017/06/26
さまざまな視点から語られた、プログラミング教育における「教材開発」と「メンター育成」のポイント――総務省「教育の情報化」フォーラムで行われたパネルディスカッションより
2020年、「教育の情報化」を100%実現することを目標に、総務省では平成26年度より「先導的教育システム実証事業」および「若年層に対するプログラミング教育の普及推進事業」を実施・展開してきた。その平成28年度事業の成果発表・情報共有が、5月16日の「教育の情報化」フォーラムにて行われた。本記事では「若年層に対するプログラミング教育の普及推進事業」について実施した11の団体の総括、成果発表、およびパネルディスカッションの模様を紹介する。