カタリバは、同法人のプログラム(アダチベース、room-K、キッカケプログラム)を利用している家庭の保護者を対象に実施した、経済的困難を抱える子育て家庭の夏休みの実態把握に関するアンケート調査の結果を、7月7日に発表した。同調査は、6月10日〜23日の期間に行われ、252名から有効回答を得ている。
調査対象者に、子どもの夏休み中の不安や困っていることを尋ねたところ(複数回答)、「昼食の準備」(86.5%)、「食費・光熱費などの出費増加」(82.9%)、「生活リズムの乱れ」(76.2%)が上位を占めた。

給食がない夏休み中、給食がある時期と比較して子どもの1日の食事回数に変化があるかを尋ねた質問では、「減った」という回答が43.7%に達している。

給食がない夏休み中に減った食事回数の中で、「昼食」が減ったという回答が27.3%となっている。さらに昼食が減った理由としては、「経済的な理由で食材やお弁当を十分に用意できなかった」が51.7%を占めた。

夏休み中、子どもの食事を優先するために自身の食事にどのような変化があったかを尋ねたところ、「子どもに譲って、自分は食べないことがあった」(17.5%)、「食事の量を減らした」(12.7%)、「食事の回数を減らした」(10.7%)が続き、自身の食事を減らしたという割合が40.9%に達している。

こういった調査結果を受けて、カタリバでは同法人のプログラム(アダチベース、room-K、キッカケプログラム)を利用している経済的に困難を抱える家庭を対象に、子ども1人あたりに冷凍弁当を定期配送する「カタリバおうち給食」プロジェクトを開始する。提供期間は7月21日~8月31日で、提供エリアは全国、事前登録制で2025年は273世帯471名への提供を予定している。
なお、同プログラムはニチレイフーズ、味の素、セイノーホールディングスの協力を得て実施する。
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