日本国内で2カ所目、中学校では初のThink Big Space
Amazonはグループとして世界各地の学校にThink Big Spaceを寄贈・開設している。今回、弥栄中学校での開設は世界100カ所目で、日本国内においては千葉県印西市立原山小学校(2023年9月に開設)に次いで2カ所目の開設となる。スペースの名称である「Think Big」には「大胆な方針と方向性を持ち、広い視野で考え、可能性を追求していく」という、Amazonが大切にする思いが込められているという。
弥栄中学校のThink Big Spaceには、共同作業に適した簡易可動式のホワイトボードや作業台、椅子、机、プロジェクター、電子黒板、3Dプリンター、パソコン、ペンタブレット、アクションカメラ「GoPro」のほか、プログラミング教材の「レゴ エデュケーション SPIKE プライム」「micro:bit」などが整備された。生徒はこれらの設備を活用し、Think Big Spaceは同校におけるSTEM教育の拠点となっていく。加えて、同校は相模原市立弥栄小学校および神奈川県立弥栄高等学校と隣接しており、Think Big Spaceは校種を越えた連携の場としての役割も期待されている。
寄贈式は第1部と第2部に分かれて行われた。第1部ではまず、アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 代表執行役員社長の白幡晶彦氏があいさつし、「私たちは日々仕事をする中で『Think Big』を非常に大切にしている。生徒の皆さんにもこの考え方をぜひ持っていただきたい。『Think Big』な想像力から生まれた『こんなことをやりたい』を、私たちがお手伝いできればと思う」と、弥栄中学校の生徒にエールを送った。

また、相模原市長の本村賢太郎氏も「大きな災害やコロナ禍などを経て、前例踏襲ではなくチャレンジする姿勢に変わろうとしている私たちにとっても『Think Big』はふさわしい言葉だと感じる。生徒の皆さんもこのスペースの開設をチャンスだととらえ、いろいろなことに挑戦してほしい」と語った。

弥栄中学校の校長である古屋礼史氏は「本校の生徒は人と人とのつながりを大切にしながら、日々成長している。Think Big Spaceでもさまざまな経験を通して、より自分の可能性を広げ、考えを深めていくことができると考えている。学校としても積極的に活用していきたい」と述べた。

寄贈式・第1部の最後には、弥栄中学校の生徒会長である戸来柊斗さんが「Think Big Spaceを活用し、先進的なSTEM教育に触れることで、この相模原という地域について理解を深め、地域を担う若い力として成長していけるように努力していく。すばらしい機会を与えてくださった皆さまへの感謝の気持ちを胸に、夢に向かって勇敢に挑戦していきたい」と、意気込みと感謝を伝えた。

