AIに学級通信作りを手伝ってもらう
新年度から、学級通信の作成をCanvaにしてみませんか? Canvaを使うと学級通信が簡単に作れます。AIを活用することで、記事作成や素材探しにかかる時間を短縮できます。
AIで記事を生成する
Canvaで学級通信のテンプレートを開きます。これは、Canvaに用意されているものでも、自作したものでも構いません。
記事のテキストボックスに書きたい内容を箇条書きで記入します。テキストボックスのフローティングツールバーにある「マジック作文」(鉛筆のアイコン)をクリックし、「カスタムの指示文」をクリックします。プロンプトバーが開いたら、「学級通信の記事にして」などの具体的な指示を入力し「↑ボタン(送信)」をクリックすると、AIが箇条書きをつなぎ合わせて文章を生成してくれます。気に入らない場合は「ほかの候補」をクリックしたり「少し修正する」をクリックしたりして作り直します。よいものができたら「差し替え」をクリックして文章を入れ替えます。

自分の文体で記事を生成する
自分の文章に近い文体で生成したい場合は、過去に自分が書いた文章をあらかじめコピーしておきます。まず記事のテキストボックスをクリックし、「マジック作文」→「ボイスを変更」→「新しいボイスを追加」を選択します。
新しいボイスに名前をつけ、左側のサンプルテキスト欄にコピーした自分の文章を貼り付けます。「ボイスを分析」をクリックすると、右側に自分の文章のスタイルが表示されます。貼り付けた文章の文字数が少ない場合は、同じ記事を続けて貼り付け、文字数を増やしましょう。分析が完了したら「保存」をクリックします。
再びマジック作文を開き、「ボイスの変更」から作成したボイスを選んで文章を生成すると、自分の文体に近いスタイルで文章が作られます。

いずれの場合でも、AIが生成した文章を確認せずにそのまま使うのは危険です。どんな間違いが潜んでいるかわからないので、必ず一読して内容を確認し、必要に応じて修正しましょう。
AIで記事に合ったイラストを生成する
行事や活動の記事なら実際の写真を使えますが、内容によってはぴったりの画像やイラストが見つからない場合もあります。そんなときは、文章から画像を生成してみましょう。
記事をコピーし、左サイドバーの「テキスト」をクリック→「マジック作文」を開きます。ボイスをデフォルトに戻してから、コピーした記事をプロンプトバーに貼り付けます。 改行して「この内容に合った画像を生成するためのプロンプトを作ってください」と入力し、「生成」をクリックすると、AIが画像生成に適したプロンプトを作ってくれます。それをコピーします。
左サイドバーの「アプリ」→「マジック生成」を開き、先ほどコピーしたプロンプトを貼り付けます。お好みのスタイルを選択し、「イメージを作成」をクリックすると記事内容に合った画像が生成されます。気に入らない場合は「再生成」をクリックします。よいものができたら、それをクリックしてデザインに挿入します。
ここで生成された画像には著作権がないため、フリー素材を不用意に利用して著作権侵害を引き起こすリスクを避けられます。もっとも、Canva教育版で提供されている大量の素材から選んだほうが早い場合も多いです。ただし、生成された画像のクオリティや正確性は保証されません。既存のイラストや写真に類似しているものはないか、必ず内容を確認したうえで活用しましょう。

AIで記事のタイトルを生成する
記事をコピーして、左サイドバーの「テキスト」→「マジック作文」を開き、記事を貼り付けます。
「この記事にふさわしいタイトルを5つ作ってください」と入力し、「生成」をクリックします。気に入ったタイトルがあれば、それをコピーしてタイトル欄に貼り付けます。1つだけでなく複数の候補を生成させ、そこから選んだり組み替えたりするとよりよいタイトルに仕上がります。AIが出力した候補をヒントにして、自分で考えるのもおすすめです。

文章がスラスラ浮かぶときは自分で書くほうが早いですが、アイデアが出てこないときや文章作成に困ったときは、この手順を試すとスムーズに作業が進みます。また、完璧に近い文章をAIに出させようと時間をかけるよりも、6割程度満足できるものを素早く生成させて、自分で手直しを加えるほうが効率的です。
私のYouTubeチャンネルでは動画でも手順を詳しく紹介しています。