「EdTechビジョナリーインタビュー」連載一覧
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2021/02/17
IT分野に女性が少ないと何が起きる? Waffle田中沙弥果氏と斎藤明日美氏による、女子中高生の可能性を広げる活動
デジタル化社会を担う人材の育成が国家的課題となる中、日本におけるIT技術者の女性は約2割と言われ、圧倒的に少ない。大学で理数系分野を専攻する女子も少数派で、中高生の時点でも文系偏向なのは明らかだ。こうした状況に危機感を抱き、女子中高生限定のコーディング学習の場「Waffle Camp」の運営を手掛けている一般社団法人Waffle。同法人は第4回「ジャパンSDGsアワード」の特別賞(SDGsパートナーシップ賞)を受賞し、代表の田中沙弥果氏と共同代表の斎藤明日美氏は、『Forbes JAPAN』が...
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2021/01/20
「誰かのために創る」ことで中高生の可能性を伸ばす――ライフイズテックの水野雄介氏と讃井康智氏が考えるプログラミング教育
2011年にスタートした中高生向けIT教育プログラム「Life is Tech !(ライフイズテック)」を運営するライフイズテック株式会社。通学型スクールと短期集中のキャンプには延べ5万2000人が参加し、ディズニーとタッグを組んだプログラミング学習教材「テクノロジア魔法学校」も注目を集めている。近年、急速にプログラミング教育やクリエイティブ教育への関心が高まる中、先駆者としての思いや公教育・自治体との連携、教育者の育成などについて同社代表取締役CEOの水野雄介氏と、取締役の讃井康智氏に話を伺...
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2020/12/11
エンジニアの校長、S高等学校の吉村総一郎氏が目指すものとは?「ソフトウェアで人を幸せに」のその先へ!
2016年4月、オンライン教育を軸にした「ネットの高校」として開校し、多方面から注目を集めてきた角川ドワンゴ学園 N高等学校(以下、N高)。2021年4月には2校目となる「S高等学校」(設置認可申請中/以下、S高)が開校し、初代校長にはN高の副校長を務める吉村総一郎氏が着任する。エンジニアとしてN高の創設に関わり、現在も「現役のエンジニア」と語る吉村氏が目指す「次世代の教育のあり方」とはどのようなものか、これまでの経緯や今後の展望と併せてお話しいただいた。
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2020/05/12
変化が求められる教育界で、「変わらない」理由とは――Libryの後藤匠氏が目指す、ICT教育と先生の理想の関係
昨年発表された「GIGAスクール構想」をはじめ、教育界が大きな転換機を迎えている一方、現場は限られたリソースで、その変化に対応しなければならない。そうした中で効果を発揮するのが、ICTを活用した個別最適化学習だ。中でもデジタル問題集「リブリー」は、既存の問題集をデジタル化する、「これまでの勉強を極力『変えず』に、学習を効率化」というコンセプトで中・高500校以上に提供されており、注目を集めている。変化が求められる中で、「変わらない」というコンセプトを掲げる意図は何なのか。株式会社Libry 代...
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2020/01/28
ビジュアルプログラミングアプリ「Springin’」で中村俊介氏が目指す、誰もが「つくるって楽しい!」と感じられる未来とは
体の動きで演奏できる新世代楽器「KAGURA」や、子どもも楽しめるビジュアルプログラミングアプリ「Springin’」の開発など、創造性を刺激するさまざまな「しくみ」を開発する株式会社しくみデザイン。福岡を拠点にさまざまな企業や団体と協業しながら、子どもたちのクリエイティビティを育む「クリエイティブ教育ラボ」の取り組みへと広げている。その創設者であり代表取締役社長の中村俊介氏は、「『楽しみたい』の思いが原動力」と語る。アートや遊びとテクノロジーの融合が注目される中、サービス開発の経緯や今後の展...
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2019/12/09
子どもたちが学び合う「協働学習」の実現に向けて――コードタクトの後藤正樹氏が目指す「主体的に学ぶ環境づくり」とは?
コードタクトが提供する「schoolTakt(スクールタクト)」は、Webブラウザを利用して「学び合う」環境を創出し、協働学習・アクティブラーニングを実現する授業支援システムだ。その開発に携わり、同社の代表取締役である後藤正樹氏は、現役の指揮者という異色のプロフィールを持つ。そんな後藤氏が「schoolTakt」で実現しようとする「協働学習」が目指すものとは何か。「schoolTakt」の開発経緯にはじまり、後藤氏自身の個人的な経験や日本の教育に対する思いまでお話を伺った。
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2019/09/27
AIの「アタマ先生」が一人ひとりの学習を最適化! atama plusの稲田大輔氏がその先に目指す「笑顔があふれる日本」とは?
革新的なAI教材として注目を集める「atama+(アタマプラス)」。AIが生徒の学習状況を分析し、一人ひとりに合わせた「専用カリキュラム」を自動的に作成し提供することで、学習効果を飛躍的に高められるという。個別指導塾を中心に予備校や私塾に導入が進み、創業より2年で500教室を突破した。開発・提供を行うatama plus 代表取締役の稲田大輔氏は「日本の教育は世界に比べて遅れている。150年間も変わっていない状況にイノベーションを起こしたい」と意気込む。その言葉に込められた「本当の目的」とは何...
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2019/08/19
高校3年生の半数が使う学習アプリ「Studyplus」――代表の廣瀬高志氏が目指す「学ぶ喜びの支援」とは?
さまざまなICTツールや教材による自立型学習が注目されている。その成果を高めるには学習の進捗管理や勉強仲間とのコミュニケーションがカギとなる。スタディプラスが展開する「Studyplus」は、自立型学習に欠かせない仕組みを提供する学習管理サービスだ。2019年8月時点で総ユーザー数は450万人を超え、高校3年生の半数が使う勉強系アプリとして急成長を遂げている。その躍進の経緯や今後の展望などについて、同社 代表取締役社長の廣瀬高志氏にお話を聞いた。
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2019/05/07
プログラミング学習「Progate」で初心者のハードルを徹底的に下げる――加藤將倫氏が目指す、誰もが創造性を発揮できる世界とは?
「プログラミングができたらいいのに」と考える人は多いが、プログラミングの学習は個人に委ねられ、効率よく学べる仕組みが用意されているとは言い難い。しかし、クリエイティビティを発揮するための力として、誰もがプログラミングを身につけることができたら世界は大きく変わるのではないか。そうした思いのもと「初心者から、創れる人を生み出す」ことを理念として設立されたプログラミング学習サービスが「Progate(プロゲート)」だ。創設者である加藤將倫氏は、『Forbes JAPAN』誌が発表した2018年度「3...
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2019/04/01
すべての子どもに最適な学びを届けるために――個別指導進学塾メイツ代表・遠藤尚範氏が語るICTへの期待と続ける決意
生徒一人ひとりに合った学び方やレベルに応じた指導を行うという個別指導塾が人気だ。その中でも、タブレット指導によるアダプティブラーニングを積極的に導入し、大きく成果を上げているとして注目を集めているのが個別指導 進学塾メイツだ。そこで培われたメソッドや教材はアプリ「atom」として2017年より、他の事業者にも展開されている。あえてノウハウの塊とも言えるアプリを提供するのは、どのような意図があるのか、また今後はどのような展開を目指しているのか。株式会社メイツ 代表取締役社長の遠藤尚範氏に、これま...
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2018/12/12
オンライン家庭教師「manabo(マナボ)」が目指す「開かれた学び」とは――創業者の三橋克仁氏が語るEdTechの障壁と可能性
アプリを通じていつでもどこからでも「わからないこと」を教えてもらえるオンライン家庭教師「manabo(マナボ)」。先生として登録する難関大学生約4400人に対し、2万8000名以上の生徒が利用、17万件以上もの指導実績を誇る。その創業者で、代表取締役社長を務める三橋克仁氏が2018年11月にその職を離れた。折しも6月には、駿台グループのエスエイティーティー株式会社に買収されてグループの一員となったばかり。これまでを振り返り、創業からの経緯と代表取締役退任における思い、そして今後の展望などについ...
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2018/11/06
学習支援プラットフォーム「Classi(クラッシー)」が学校教育を切り拓く――Classiの加藤理啓氏が目指す、実践から得る「新しい学び」とは
教育現場で広がるICT活用。その要となる教育・学習のクラウドサービスとして、「Classi(クラッシー)」はサービス提供開始からわずか4年で全国の高等学校の4割以上が導入するまでに成長した。提供会社であるClassi株式会社の代表取締役副社長 加藤理啓氏は「先生が持つ、生徒に対する想いに寄り添えるからでは」と、多くの学校から支持される理由を明かす。その先にどのような未来を見据えているのか。加藤氏の想いとともに、学校を取り巻くICT事情と、今後の事業の展望について伺った。
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2018/09/10
国内外で200万人が利用する学習ノート共有アプリ「Clear(クリア)」――アルクテラスの新井豪一郎氏が目指す「主体性」の格差の解消とは?
テスト前になると飛び交う「ノート貸して!」の声。ノートを見せ合い、教え合う、そんな教室での光景がネット上で展開されている。アルクテラスが企画開発・運営する学習ノート共有アプリ「Clear(クリア)」だ。既に国内外で200万人以上が利用し、Global EdTech Startup Awardsの世界大会で優勝するなど、アルクテラスは今最も注目されるEdTechベンチャーの1社といえるだろう。その代表取締役社長 新井豪一郎氏に、開発経緯や教育に対する思いなどについてお話しいただいた。
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2018/06/27
そろばんを応用した新暗算学習法「そろタッチ」――運営会社Digikaの橋本恭伸氏が語る「イメージ暗算で育む自己肯定感と創造性」
「読み・書き・そろばん」ともいわれ、日本人の教育の基本とされる「そろばん」は、子どもの習い事として根強い人気を誇ってきた。その考え方を応用した新しい暗算学習法「そろタッチ」が、2017年度の「日本e-Learning大賞」を受賞するなど、再び熱い注目を集めている。デジタル化が進む時代に、なぜ教育の手法として改めて高く評価されているのか。また、どのような仕組み、教材、学習法で、何を習得できるのか。運営会社である株式会社Digikaの代表、橋本恭伸氏に「そろタッチ」開発の経緯や事業への想いについて...
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2018/06/22
子どもの学習意欲を引き出す思考センス育成教材「Think!Think!」~開発者・川島慶さんが語る「意欲格差と教材の可能性」
近年のICTの進化に伴い、オンラインの遠隔教育やアダプティブ・ラーニングなどを活用し、意欲があれば自分で調べ、学べる環境が手に入るようになってきた。しかし、その一方で「意欲の有るなしで差がついてしまう時代になった」と株式会社花まるラボ 代表取締役の川島慶氏は指摘する。そうした意欲の格差を解決し、誰でもきっかけを掴んで学べる教材として同社が開発したアプリが「Think!Think!(シンクシンク)」だ。川島氏を中心とする東大卒精鋭チームが作成する問題は、空間認識・平面図形など50種類10,000...