記事のアクセスランキングトップ10
教員コミュニティ「Type_T」メンバーの岩崎先生による、学校で使えるクイズアプリ「Kahoot!」の使い方を紹介する記事が第1位となりました。Kahoot!は小学校から大学まで、授業のさまざまな場面で活用できることから人気を博しているアプリです。こちらの記事は連載の第2回の記事で、第1回の記事は2021年12月公開だったため今回のランキングの対象外でしたが、今年最も読まれた記事でした。
無料のグラフィックデザインアプリ「Canva」を、教育関係者向けに紹介した記事が第2位にランクインです。著者の前多先生はCanvaを使った授業実践を数多く発表しています。連載「子どもも先生も使える!「Canva」でいろいろなデザインを簡単制作」でも多数紹介しているので、ぜひまとめてお読みください。
第3位にはオンライン掲示板アプリ「Padlet」の紹介記事がランクインしました。著者は第2位と同じく前多先生です。Padletも最近注目が集まるアプリで、画像や音声、動画などを投稿してクラスのみんなで閲覧したりコメントしたりできます。
30年にわたって増加傾向にある不登校の児童生徒数。第4位にランクインしたこちらの記事では不登校や中退の研究を行う、株式会社ジェイックの池本さんが、データをもとに不登校の現状を解説し、不登校の子どもたちに向けて先生・学校・保護者は何ができるのか考えていきます。
第5位には、第4位に引き続きジェイックの池本さんによる記事がランクインしました。こちらでは高校における不登校・中退の現状を解説しています。義務教育とは異なる高校ならではの事情もあるようです。
第6位にランクインしたのは、前多先生によるクイズアプリ「Quizlet」の紹介記事です。同じクイズアプリでもKahoot!と異なる特徴があるので、ぜひ記事を読んでそれぞれのアプリを使い分けていただければと思います。
コロナ禍で大学生を取り巻く環境は大きく変化しました。第7位にランクインした、ジェイックの小久保さんによるこちらの記事では、大学を中退する学生の実情をデータをもとに解説し、大学が中退防止のためにできることを紹介します。
第8位には第1位と同様、岩崎先生によるKahoot!の実践を紹介した記事がランクインしました。総合的な学習の時間での活用事例を紹介しています。
第9位・第10位に続けてランクインしたのは、第2位と同じく前多先生によるCanvaの活用に関する記事でした。具体的な実践を紹介しているので、すぐにチャレンジすることができます。まだCanvaに触れたことがない方は、新学期からぜひ使ってみてはいかがでしょうか?
ニュースのアクセスランキングトップ10
2022年のニュースランキングで第1位となったのは、角川ドワンゴ学園 N・S高等学校の大学合格実績発表会のレポートです。そのほか、1人1台端末に関するものや大学生の生活に関するニュースなど、さまざまなトピックスがランクインしました。
- 第1位 角川ドワンゴ学園が2022年の大学合格実績を発表、国公立大学に71名が合格
- 第2位 大学院生の保護者、8割超が「子どもが大学院に進学してよかった」と回答【アカリク調査】
- 第3位 学校から貸与されたタブレット端末やパソコン、小中学生の3割超が「家で自由に使える」と回答【モバイル社会研究所調査】
- 第4位 コロナ禍前後で新卒採用における学生の「優秀さ」の定義が変化【アカリク調査】
- 第5位 ベネッセ、新型コロナ感染拡大を受けて新中1~中3向けの学年別教材を無償提供
- 第6位 大学4年生対象の調査、入学後にギャップを感じたのは約4割──文系より理系が就職先と専攻分野の関連性あり【ディスコ調べ】
- 第7位 中高生の学内成績上位・下位の理由はどちらも「普段からの計画的な勉強」の有無【モチベーションアカデミア調査】
- 第8位 2021年入学の大学1年生、7割超が2021年の後悔として「学業」を挙げる【IDEATECH調査】
- 第9位 大学生の4割が奨学金を受給、約6割は検討・興味を抱くものの、うち約2割は受給に至らず【SCHOL調査】
- 第10位 現役東大生、64%が小学生の頃に保護者から「勉強しなさい」と言われていた【ひまわり教育研究センター調査】
2022年のおわりに
2020年・2021年と新型コロナウイルス感染症への対策やそれに伴う休校、オンライン授業などが話題の中心にあった教育業界でしたが、今年はコロナ禍への向き合い方が少しずつ変わっていることを感じました。GIGAスクール構想で導入された端末を持ち帰り、台風や大雪などによる休校時にオンライン授業を実施する学校も徐々に増えてきています。コロナ禍での経験は今後も活き続けるのではないでしょうか。
一方で、このような端末の活用度は自治体・学校ごとに大きな差があり、不測の事態に柔軟に対応できるか否かによって教育機会の格差がさらに広がってしまうことが懸念されます。
ICTの活用が進むことによって、一人ひとりに合った教育が実現し、これまでさまざまな事情で教育を受ける機会がなかった人々も学ぶチャンスを得られるはずです。EdTechZineでは2023年も「教育×ICT」が持つ可能性について発信していきます。来年もどうぞよろしくお願いいたします。