角川ドワンゴ学園 N高等学校(以下、N高)・S高等学校(以下、S高)は、同校の2022年大学合格実績速報発表会を、3月30日にオンラインで開催した。
今年は5886名の卒業生を送り出したというN・S高。発表会には角川ドワンゴ学園の理事を務める夏野剛氏が登壇し、「大学進学だけがすべてではないが、大学進学実績は生徒の学習の成果のひとつの指標だと思っている」と述べ、2022年の合格実績を発表した。なお、実績はすべて2022年3月29日時点での速報値となる。
まず、国公立大学には東京大学の現役合格者1名を含む、合計71名が合格した(前年同日比15名増、26.8%増)。
私立大学では早稲田大学・慶應義塾大学の合格者数が合わせて66名(同35名増、112.9%増)、上智大学・東京理科大学・国際基督教大学の合格者数は合わせて33名(同20名増、153.8%増)となった。このほか、美術大学・芸術大学では東京藝術大学や多摩美術大学、日本大学藝術学部などに合計36名(同10名増、38.4%増)が合格した。
さらに、海外大学については、英マンチェスター大学、英キングス・カレッジ・ロンドン、豪シドニー大学、米カリフォルニア大学サンディエゴ校などの大学に合格した。海外大学の合格者数は55名(同19名増、52.8%増)となる。
発表会には2022年の卒業生4名も登場した。
慶應義塾大学の総合政策学部に合格した深町優雨さんは、N高在学中、起業部などの活動に注力。島根県の自治体で地域活性化に向けて取り組み、ビジネスコンテストでも表彰された経験を持つ。
また、一橋大学の経済学部に合格したTさんは、N高での投資部の経験が進路を決めるきっかけになったという。
Y.Iさんは、東京大学 理科一類に合格。「小学生のころ、東京大学はあこがれの存在だった。努力すれば夢に近づけることを伝えたい」と、後輩へのメッセージを伝えた。
そして、早稲田大学文学部に合格したNさんは「若者が本音で語り合える場を作りたい」と将来の目標を語った。
夏野氏は最後に「N高の歴史は6年ほどになり、日本に定着してきたと実感している。卒業生の皆さんにはそれぞれ社会で実現したいことを意識しながら、4年間の大学生活を充実したものにしてほしい。私もそう祈っている」語り、発表会を締めくくった。
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