ひとりでも みんなでも もっと学べる「タブドリLive!」
【教材紹介】タブドリLive!
東京書籍が提供する、Webブラウザで利用可能な新しいLive型ドリル教材、タブドリLive!。授業内で活用できるドリルや、先生が配信日時を指定して課題を出題できる機能のほか、児童生徒が個別最適に学べる「みんなのLive!」機能などを搭載している。第21回日本e-Learning大賞(最優秀賞)を受賞した。
東京書籍の学習者用デジタル教科書と連携しており、デジタル教科書のリンクをクリックするだけで関連する問題や類題をタブドリLive!で学習できる。また、同社の標準学力調査の受検結果に応じて、苦手な分野の復習も可能。タブドリLive!の学習情報は、同社が提供するまなびのプラットフォーム「マイアセス」のダッシュボードに表示され、履歴を一元管理することもできる。
対象は小中学生で、国語、社会、算数・数学、理科、英語の5教科が用意されている。ライセンスは1教科単位で購入が可能。
──タブドリLive!はどのような教材なのでしょうか。特徴を教えてください。
日野綾香氏(以下、日野):タブドリLive!は児童生徒が学習意欲を維持しながら、サービスを使う仲間とゆるくつながり、共に楽しく学べる新しいデジタルドリル教材です。弊社の前身の教材である「問題データベース タブレットドリル」に寄せられたご要望をもとに改善し、2024年4月に発売しました。先に進みたい児童生徒はどんどん学習できますし、わからない部分があれば、いつでも戻って学習することが可能です。
ドリルは、授業での学びを振り返り、知識を定着させるものですが、1人で黙々と問題を解く単調な作業になっており、学習が苦手な児童生徒にとっては苦しいだけになってしまいがちです。そこでタブドリLive!では、ほかに学んでいる仲間の存在を意識することでLive感を創出し、「1人ではなく、みんなでがんばろう」と感じられ、モチベーションを上げるためのゲーミフィケーションを多く取り入れています。
ログインしている児童生徒の人数に合わせて、「タペット」と呼ばれるアバターが現れて応援してくれたり、「パンクのワールドツアー」というコーナーでは、全国の児童生徒が学習することで、キャラクターが旅を進められたりと、ほかの児童生徒とゆるいつながりを感じながら、学習することができます。
また、学習を進めることで称号やメダルなどを集めるコレクション要素や、問題を解いて得たポイントで「タペット」と呼ばれるアバターのパーツを購入し、オリジナルのタペットを作るといった、ゲーム感覚でモチベーションを高く保ちながら学べる機能を実装しています。
──ほかの児童生徒のタペットを見ることはできるのですか?
日野:はい。「みんなのLive!ロビー」の画面には、同じ学校や自治体のほか、全国の児童生徒のタペットがランダムで最大6体並びます。直接メッセージを送ることはできませんが、「いいね」をすることが可能です。
──開発にあたって、特にこだわった点を教えてください。
日野:さまざまな機能がありますが、やはりデジタルドリルなので、実は問題画面にこだわっています。手書きや選択問題だけでなく、作図問題や並び替え、線結びなど、全部で10種類以上の問題形式があり、手を動かしながら考えられるようにしています。また、問題文の大きさを変更できたり、ふりがな・分かちモードや白黒反転ができたり、特別支援を要する児童生徒にも解きやすいように工夫しています。