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EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

次回のオンラインセミナーは鋭意企画中です。準備が整い次第、お知らせいたします。

EdTechZineオンラインセミナー

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ICT教育サービス開発者インタビュー(AD)

児童生徒が自主的に学び、授業で手が挙がるように! 意欲を引き出すデジタル教材のポイントとは?

東京書籍「タブドリLive!」「みんなにもっとNIMOT!」開発者インタビュー

 東京書籍が今年4月に発売した「タブドリLive!」「みんなにもっとNIMOT!(ニモット)」(以下、NIMOT!)は、同社の学習者用デジタル教科書や標準学力調査と連携したデジタル教材だ。1人1台端末を活用し、デジタル教材をいかに児童生徒の自主的な学びにつなげていくのか。それぞれの教材の企画を担当する、東京書籍の日野綾香氏と宮下滉司氏に、教科書会社が提供する教材ならではのこだわりとメリット、現場の先生や児童生徒の声、学習効果などを聞いた。さらに、両教材のシステム開発や運用・保守を担当する、東書システムマネジメント 常務取締役の棚橋啓介氏に、クラウドを活用し、教育サービスを安定的に稼働させるポイントを伺った。

ひとりでも みんなでも もっと学べる「タブドリLive!」

【教材紹介】タブドリLive!

 東京書籍が提供する、Webブラウザで利用可能な新しいLive型ドリル教材、タブドリLive!。授業内で活用できるドリルや、先生が配信日時を指定して課題を出題できる機能のほか、児童生徒が個別最適に学べる「みんなのLive!」機能などを搭載している。第21回日本e-Learning大賞(最優秀賞)を受賞した。

タブドリLive!メインメニュー
タブドリLive!メインメニュー

 東京書籍の学習者用デジタル教科書と連携しており、デジタル教科書のリンクをクリックするだけで関連する問題や類題をタブドリLive!で学習できる。また、同社の標準学力調査の受検結果に応じて、苦手な分野の復習も可能。タブドリLive!の学習情報は、同社が提供するまなびのプラットフォーム「マイアセス」のダッシュボードに表示され、履歴を一元管理することもできる。

学習者用デジタル教科書から簡単にタブドリLive!へ移動できる
学習者用デジタル教科書から簡単にタブドリLive!へ移動できる

 対象は小中学生で、国語、社会、算数・数学、理科、英語の5教科が用意されている。ライセンスは1教科単位で購入が可能。

──タブドリLive!はどのような教材なのでしょうか。特徴を教えてください。

日野綾香氏(以下、日野):タブドリLive!は児童生徒が学習意欲を維持しながら、サービスを使う仲間とゆるくつながり、共に楽しく学べる新しいデジタルドリル教材です。弊社の前身の教材である「問題データベース タブレットドリル」に寄せられたご要望をもとに改善し、2024年4月に発売しました。先に進みたい児童生徒はどんどん学習できますし、わからない部分があれば、いつでも戻って学習することが可能です。

東京書籍株式会社 教育DX局 DX開発本部 教育システム開発部 第二チーム 係長 日野綾香氏
東京書籍株式会社 教育DX局 DX開発本部 教育システム開発部 第二チーム 係長 日野綾香氏

 ドリルは、授業での学びを振り返り、知識を定着させるものですが、1人で黙々と問題を解く単調な作業になっており、学習が苦手な児童生徒にとっては苦しいだけになってしまいがちです。そこでタブドリLive!では、ほかに学んでいる仲間の存在を意識することでLive感を創出し、「1人ではなく、みんなでがんばろう」と感じられ、モチベーションを上げるためのゲーミフィケーションを多く取り入れています。

 ログインしている児童生徒の人数に合わせて、「タペット」と呼ばれるアバターが現れて応援してくれたり、「パンクのワールドツアー」というコーナーでは、全国の児童生徒が学習することで、キャラクターが旅を進められたりと、ほかの児童生徒とゆるいつながりを感じながら、学習することができます。

学習を進めるとキャラクターが旅をする、パンクのワールドツアー
学習を進めるとキャラクターが旅をする、パンクのワールドツアー

 また、学習を進めることで称号やメダルなどを集めるコレクション要素や、問題を解いて得たポイントで「タペット」と呼ばれるアバターのパーツを購入し、オリジナルのタペットを作るといった、ゲーム感覚でモチベーションを高く保ちながら学べる機能を実装しています。

──ほかの児童生徒のタペットを見ることはできるのですか?

日野:はい。「みんなのLive!ロビー」の画面には、同じ学校や自治体のほか、全国の児童生徒のタペットがランダムで最大6体並びます。直接メッセージを送ることはできませんが、「いいね」をすることが可能です。

ほかの児童生徒のタペットが表示される
ほかの児童生徒のタペットが表示される

──開発にあたって、特にこだわった点を教えてください。

日野:さまざまな機能がありますが、やはりデジタルドリルなので、実は問題画面にこだわっています。手書きや選択問題だけでなく、作図問題や並び替え、線結びなど、全部で10種類以上の問題形式があり、手を動かしながら考えられるようにしています。また、問題文の大きさを変更できたり、ふりがな・分かちモードや白黒反転ができたり、特別支援を要する児童生徒にも解きやすいように工夫しています。

問題文を白黒反転させた様子
問題文を白黒反転させた様子

児童生徒が自ら学ぶ姿勢に変わった

──タブドリLive!を導入した現場の先生からはどのような反響がありましたか。

日野:実際にお聞きした先生の声としては、「今までは自分で教材を作成し、印刷・配布の後に回収、採点してから児童生徒に返すなど、大変手間が多かった。そうした作業が一切なくなり、スムーズに学習を進めることができるようになった」といったお話がありました。

 また、タブドリLive!は親しみやすいデザインや目標を達成したくなるゲーム性があるので、学習に対する負担感が少なく、主体的に取り組めるようになったと伺っています。

 取り組んだ結果やポイントは翌日になると確認できるようになっているので、「自然と毎日開いて学習し、いつの間にか学習習慣が身についた児童生徒も多いと思う」といったポジティブな反応もありました。

 ほかにも「マイルーム」という、自分の学習成果が視覚化されたコーナーがあります。学習量に応じてフルーツの大きさや形が変化し、最後は金色に光ります。中には金色のリンゴを目指して、毎日20問以上ドリルに取り組む子が出てくるなど、児童生徒が次々に自走してがんばっていると伺いました。

フルーツの成長を目指してモチベーションが上がる
フルーツの成長を目指してモチベーションが上がる

──先取り学習ができることも、デジタルドリルならではの利点ですね。

日野:はい。授業見学で小学校に伺ったのですが、一部の児童は上の学年や中学校の学習を自ら進めていました。自分の意欲に応じて学べますし、これまであまり意欲がなかった児童も、ほかの児童が取り組む様子を見て、児童同士で切磋琢磨しているようです。

 また、あくまで1クラスのケースではありますが、これまで積極的に挙手しなかった児童が積極的に挙手するようになったというお話も伺っています。タブドリLive!を使って自分で復習・先取りすることで、理解が進んだからと考えています。

 さらにそのクラスでは1週間に一度、先生からの指導がなくても、児童が自主的にタブドリLive!を開いて学習するようになったそうです。児童が自分自身で学ぶ姿勢が身についてきたと感じられるお話でした。

8000以上のコンテンツを用意! 児童生徒の興味関心を広げる「NIMOT!」

【教材紹介】みんなにもっとNIMOT!(ニモット)

 Webブラウザで利用できるデジタルコンテンツ集、みんなにもっとNIMOT!。授業の副教材としても便利な、幅広い教科に対応した資料動画や画像のほか、協働学習で活用できるワークシートやシミュレーション教材、専門家による解説動画など、多様なコンテンツが収録され、毎月新コンテンツも追加されている。さらに自宅学習でも活用できる教科書の解説動画や、高校入試の対策コンテンツなども用意されている。

幅広い教科に対応したNIMOT!のコンテンツ(画像はNIMOT!のパンフレットから抜粋)
幅広い教科に対応したNIMOT!のコンテンツ(画像はNIMOT!のパンフレットから抜粋)

 東京書籍のデジタル教科書とも連携可能で、デジタル教科書にNIMOT!のコンテンツが追加される感覚で利用できる。

 対象は小中学生で、タブドリLive!とのお得なセットライセンスもある。

──NIMOT!はどのようなデジタル教材なのでしょうか。

宮下滉司氏(以下、宮下):NIMOT!は、さまざまなデジタルコンテンツをまとめた教材で、2024年4月に発売しました。メインである動画を中心に、約8000の多様なコンテンツが収録されています。2024年9月には、タイピングを練習できる「NIMOT!タイピング」を追加しました。

分数のたし算に関する映像コンテンツ
分数のたし算に関する映像コンテンツ
東京書籍株式会社 教育DX局 DX開発本部 教育システム開発部 宮下滉司氏
東京書籍株式会社 教育DX局 DX開発本部 教育システム開発部 宮下滉司氏

 教科としては、小中学校の国語、社会、算数・数学、理科、英語の5教科に加えて、技術・家庭、体育、道徳、総合、特別活動などにも対応しています。情報モラルを学ぶものや、防災学習の資料など、教科の枠を超えたコンテンツも用意しています。

 各コンテンツにはSNSの「タグ」のようなキーワードが設定されており、そのキーワードに紐づいて教科横断的に参照できるようにさまざまなコンテンツが表示されます。ブックマークやマイリスト機能もあり、児童生徒は興味の赴くままコンテンツをたどっていき、自分で学べる仕様になっています。

──たくさんのコンテンツの中で、特色のあるものを教えてください。

宮下:ほかの企業とコラボした、ユニークなコンテンツを用意しています。例えば、Eテレの番組で知られるユーフラテス様の実験映像「ハミダス」や、朝日学生新聞社様の記事やワークシートなど、NIMOT!でしか出会えない教材も多数収録しています。

ハミダスの映像コンテンツ
ハミダスの映像コンテンツ

 そのほか、LeaL様とコラボして、さまざまな分野の専門家の先生方へのインタビューを児童生徒向けにアニメーション化した映像コンテンツなども用意しています。

 授業では課題が終わった児童生徒が、すきま時間にほかのコンテンツを見たり、課題の内容から派生して「もっと知りたい、進んでみたい」と思った児童生徒がさらに調べたりすることができるのは、NIMOT!ならではのメリットだと考えています。

教育サービスでクラウドを活用するメリット

──タブドリLive!とNIMOT!はアマゾン ウェブ サービス(AWS)のクラウドを活用して提供されていますが、教育サービスでクラウドを活用する強みはなんでしょうか。

棚橋啓介氏(以下、棚橋):学校現場から教育サービスへのアクセスは、基本的に授業が行われる朝から日中がピークで、夜間や土日は少ないなど、予測しやすいことが特徴です。

 しかし、オンプレミスのサーバーを利用すると、ピークに合わせた構成を組むため、利用の少ない夜間や土日は無駄になってしまいます。AWSのマネージドサービスを中心としたサーバーレス構成にすることで、高い可用性と弾力性を維持しつつも、コストを最小限に抑えた構成が可能です。現在は、月間のアクセス数が10億ほどになっていますが、特に問題は起きていません。安定稼働の面において、教育サービスでクラウドを使うメリットは大きいと感じています。

株式会社東書システムマネジメント 常務取締役 棚橋啓介氏
株式会社東書システムマネジメント 常務取締役 棚橋啓介氏

──教育分野では、まだクラウドサーバーを活用したサービスは多くない印象ですが、タブドリLive!とNIMOT!のようなサービスが開発できた背景を教えてください。

棚橋:今回のような大規模サービスは、AWSなどのクラウドを利用したほうが確実によい結果を生み出せます。このメリットを共有した開発チームで取り組めたことが、今回の成果につながったと考えています。

 AWSの新機能が出た際は積極的に採用する方針もとっていて、最近ではElastiCache for RedisからValkeyに変更しています。AWSクラウドを利用したことで、インフラ費用の削減と運用コストをかなり減らすことができました。引き続き、この体制で計画的かつ安定した運用を進めていきたいと考えています。

今後はコンテンツの追加や連携強化を予定

──最後に、タブドリLive!とNIMOT!を今後どのように進化させていくか、また東京書籍としての展望もお聞かせください。

宮下:サービスを安心・安定的に稼働させることはもちろんですが、不登校や特別な支援を必要とする児童生徒にも寄り添い、教育の機会を担保するため、会社全体で取り組んでいきます。

日野:これまで東京書籍の商品は、CD-ROMやDVD-ROMで提供して終わりという形が多く、その後の運用・運営を想定することはほとんどありませんでした。タブドリLive!は児童生徒のモチベーションを高める工夫を随所に盛り込んでいますので、これからも児童生徒のやる気や意欲を支えられるような仕組みを追加し、タブドリLive!だけでなく、学習が楽しいと感じられるように運用・運営をしてきたいですね。

 また、マイアセスや「コグトレオンライン」など、東京書籍にはほかにも多くの魅力的なデジタル教材があります。それらとも連携し、他社にないサービスを展開していきたいと考えています。

──ありがとうございました。

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 本記事でご興味を持たれた方は、東京書籍のサポート・お問い合わせページからお問い合わせください。

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提供:アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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