キャリアボットは、大学キャリアセンターが生成AIを安全に活用できるサービス「Careerbot AI Assistant」を、10月より提供開始することを8月19日に発表した。同サービスは、PCで動作するローカルLLMまたはクラウド環境を選択可能。大学求人や学内イベントなどの独自データを参照しながら、就職アドバイスやエントリーシート(以下、ES)添削を支援する。また、キャリアボットが蓄積してきた就職・キャリア支援に関するデータベースも搭載している。

同サービスは、「ES添削」と「就職相談」の2つの機能を備えている。ESはテキスト入力または画像の貼り付けだけで、改善提案を受けられる。就職相談では、事前に用意したデータを参照しながら適切な回答を提示する。利用する大規模言語モデルは「Gemma3(Google)」「gpt-oss(OpenAI)」「PLaMo(Preferred Networks)」などで、必要に応じてファインチューニングを行い、大学ごとに最適化した運用ができる。
提供形態と導入ステップは次のとおり。
クラウド体験
期間限定でクラウド環境にてサービスを体験可能。実際のキャリアセンターにおける業務フローに組み込みながら、効果を確認できる。なお、提供機能はES添削と就職相談に限定しており、大学ごとのカスタマイズは対応していない。初めて生成AIを試す大学や、導入前に比較検討を行いたい大学に適している。
ローカルLLM
大学内に専用PCを設置し、外部通信を抑えたセキュアな環境を提供する。標準機能はES添削と就職相談の2つ。さらに、大学独自の求人情報や学内イベントなども活用可能(データ件数は費用に応じて調整)。なお、サービスの価格は環境・規模・要件に応じて個別見積もりとなる。機能は順次拡張しており、精度や応答速度についても継続的に改善を行っている。
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