タグチ現代芸術基金は、現代アートの鑑賞機会が限られがちな地方や次世代を担う子どもたちに、本格的な展覧会を届ける「デリバリー展覧会事業」を実施している。このたび、2026年度の開催校を2026年3月31日まで募集している。

「デリバリー展覧会」は、タグチアートコレクションの約750点(2025年11月現在)に及ぶ現代アート作品を活かして、2021年度から開催されている。作品鑑賞だけでなくクラスメイトや教員、アートコミュニケーターとの対話を通じて、異なる意見や価値観に触れつつ、世界への関心を育み、多様な社会への理解を深められる。
同展覧会の流れは、まず、応募校の中から選考を経て2校程度の開催校を4月に決定する。その後、5月~7月に下見と打合せ(1回)を行い、メールなどでの連絡・調整を経て、作品の選定や鑑賞プログラムなどを準備する。
開催日の前日は、夕方から作品以外の展示パネルなどの搬入・設置を行う。開催日に作品を搬入して展示作業を行った後に鑑賞プログラムが実施され、終了後、撤収作業となる。なお、開催に伴う学校の費用負担はなく、展示設営やプログラムの実施は専門スタッフが派遣される。
応募対象は、栃木県・群馬県・茨城県・埼玉県・神奈川県・千葉県・山梨県・静岡県内の小・中学校で、学年単位での応募や近隣2校による共同開催も可能となっている。開催期間は2026年10月1日~2027年3月31日のうちの1日で、開催費用は無料。
そのほか、12月19日16時~17時には「デリバリー展覧会」に関心のある教職員などを対象に、事業内容をより深く理解してもらうためのオンライン説明会が開催される。参加費は無料だが、事前登録が必要となる。オンライン説明会の申し込み締め切りは、12月18日15時まで。


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