With The Worldは、ブリタニカ・ジャパンと協業し、英語での調べ学習と国際交流を組み合わせた教科等横断型学習プログラムを、同年10月より全国の中学校・高等学校に提供を開始したことを、12月4日に発表した。

同プログラムは、生徒が自ら課題を発見し、海外の生徒と英語で意見交換を行うことで、主体的な学びと国際的な視野の育成を目指す新しい授業モデル。ブリタニカ・ジャパンの提供するオンラインリサーチツールと、With The Worldの国際交流プログラムを融合させたことにより、これまでの知識伝達型授業では実現しにくかった探究学習と実践的な英語運用力を養い、異なる文化的背景を持つ海外生との交流により思考力や国際的な視点を深めることができる。
近年の学習指導要領改訂により、総合的な探究の時間や教科横断型の学びが求められている。一方で学校現場では、信頼できる情報源の確保や授業設計にかかる時間的・人的負担に加え、生徒が他者の視点に触れながら思考を深める機会の不足が課題となっている。こうした背景を踏まえ、両社は教育現場での負担を最小限に抑えつつ、生徒が主体的に課題を探究し、質の高い情報収集を踏まえて、海外の生徒と協働学習を行う授業モデルを提供する。
この学習プログラムは、両社の強みを活かし、信頼性の高い情報の活用と国際交流による学びの拡張という2つの特徴を持つ。
(1)信頼性の高い情報の活用
ブリタニカ・ジャパンのリサーチツール『ブリタニカ・オンライン中高生版』を提供する。これは日本語・英語・画像(動画)をバンドルしたオンラインリサーチツールで、すべての記事が専門家によって精査されているため、生徒は短時間で正確な情報にアクセスできる。
また、英語版は語彙レベルを調整でき、英語学習者でも安心して利用可能である。さらに、探究学習に必要な資料収集・情報整理を支援する『ブリタニカ探究総合パック』も併用することで、目的に応じた効果的な調べ学習が行える。
(2)国際交流による学びの拡張
With The Worldによる、世界67カ国・約500校とのネットワークを活用した国際交流プログラムを提供する。生徒は海外の同世代の仲間と社会課題について意見を交わすことで、異なる視点や価値観に触れ、自らの考えを整理し伝える力を養う。この体験は、英語力の向上だけでなく、柔軟な思考力や協働力の醸成にもつながる。
プログラムでは、生徒が自らの探究課題の発見から質の高い情報収集、そしてそれらを踏まえた海外の生徒との協働学習を実施する。複数の教科知識を統合し、課題発見・問題解決・発信力を総合的に育成することを目指す。
プログラムは、自らの探究課題の発見から質の高い情報収集を行う「調べ学習」、そして海外の生徒との協働学習を含む「国際交流・ディスカッション・プレゼンテーション」で構成される(Day2プログラムの一例)。調べ学習では、生徒は身近な社会課題をテーマに、自ら問題を発見する。ブリタニカのオンラインリサーチツールを活用することで、世界中の事例やデータを参照しながら、自分の意見を整理する土台を作る。国際交流・ディスカッション・プレゼンテーションでは、設定したテーマをもとに、日本と海外の生徒が英語で議論を行う。互いの課題認識や価値観の違いを知り、討論を通じて考えを深める体験を提供し、実践的な英語でのコミュニケーションを通じた英語力の成長や課題への気づきを促す。
同プログラムの実施により、課題発見力、論理的思考力、表現力、協働力、国際的視野の育成が期待される。
両社は、生徒が発見した課題を信頼性の高い情報で深め、異なる考えをもった他者と協働する経験を提供することで、地域・世界で活躍できる力の育成を支援するとしている。
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