COMPASSは、同社が開発・提供する学習eポータル+AI型教材「キュビナ」が高知県高知市の全市立小・中・義務教育学校における学力向上、および学習習慣確立の推進の一環として正式採用されたことを8月20日に発表した。

同市では、教育大綱における基本目標として「自ら学び、学びの楽しさを共有できる力の育成」を掲げ、子どもたちが意欲をもって主体的・協働的に学び、将来の夢や目標を実現するために必要な「確かな学力」を身につけることを目指している。その主要施策のひとつである「学習習慣確立の推進」の一環として、キュビナを2024年度より全市立小中義務教育学校58校(小学1年生~中学3年生)の約1万9500人が利用することになった。
今回の全市立小中義務教育学校への導入に際しては、キュビナのAIによる個別最適な出題および学習データを振り返ることで、子どもたち自身が自己調整を行いながら学習を進めていくことができる点が評価され、全校採用に至った。2025年度も利用を継続のうえ、さらなる活用に取り組んでいる。
また、2023年度よりキュビナは高知県が独自に構築し、県内の小中高等学校等で活用している学習支援プラットフォーム「高知家まなびばこ」へ学習データの連携を行っている。今回の高知市へのキュビナ導入により、高知家まなびばこを通じてキュビナで学習したデータを蓄積して分析を行うだけでなく、高知家まなびばこに蓄積されたさまざまなスタディログと掛け合わせた分析とそれに基づく施策(EBPM)の実行や、子どもたちや教員への適切なフィードバックを通じた「個別最適な学び」の実現へとつなげることができる。
キュビナは、AIが児童生徒一人ひとりの習熟度に合わせて最適な問題を出題するAI型教材。2021年度には小中学校の5教科対応版がリリースされ、2022年度にはMEXCBTとの連携を行い、学習eポータル+AI型教材キュビナとして学習eポータルのサービス提供を開始した。さらに、文部科学省検定済みの主要教科書に準拠した問題を搭載した「キュビナ 教科書×AIコンテンツ」を2023年度以降、リリースしている。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア