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これから始まるプログラミング教育に対して保護者ができること

「情報モラル教育」はさけて通れない――子どもたちとITの適切な関係性

これから始まるプログラミング教育に対して保護者が出来ること 第5回


 ここまで、プログラミング教育で行われるであろう内容や、身近で動いているプログラムについて紹介してきましたが、プログラミング教育を行うにあたって、さけては通れない大事な教育がもう1つあります。それは「情報モラル教育(ITリテラシー教育)」です。この言葉は、小中高などの学習指導要領内で「情報社会で適正に活動するための基となる考え方や態度」と定義されています。第5回となる今回は、プログラミングを含めたIT教育に欠かせない、この分野についてお話しします。

IT教育においてさけては通れない、情報モラル教育

 プログラミング教育を行う際だけでなく、いずれ子どもたちは、スマートフォンやパソコンを利用することになるでしょう。年齢によっては、すでに日常的に利用しているお子さまもいらっしゃるかもしれません。その際、インターネットを通じた詐欺や、SNSでの被害にあわないよう教育を進めていくことが重要です。文部科学省では、こういった教育のことを「情報モラル教育」と呼んでいます。他にも、ITリテラシー教育と呼ばれていて、こちらの名前を耳にされた保護者の方も多いのではないでしょうか。

 「情報モラル教育」は、いわば道徳的な教育で、明確な正解がある教育ではありません。これまでの道徳教育のように、日常生活における対面でのやり取りだけではなく、ネットワーク上でのコミュニケーションに関しても、どのように教育を行うのか考える必要が出てきました。

 例えば、対面での会話においては、言葉そのものだけではなく、表情や身ぶり手ぶりなどの要素も含めて意思疎通を行っています。冗談や軽口も、その表情から相手の意図をうかがい知ることができますから、あまり問題にならないこともあったでしょう。

 一方、ネットワーク上のコミュニケーションの場合、言葉だけでの意思疎通を行うことが基本になりますから、その言葉の裏側にある意図が正確にわからない場合もあります。絵文字や顔文字を付け加えたとしても、その真意が伝わらないこともあります。また、投稿された内容から、特定の部分だけを切り取られて拡散され、全く別の意味として理解されてしまうこともあります。

 このようなネットワーク上でのコミュニケーションの性質を理解したうえで、安全に、安心して利用するための教育が必要なのです。

道徳的な教育には、親子の関係性が重要

 正解のある他の教科と比べて、道徳教育はどのように行うのが望ましいでしょうか。私は、保護者と子どもが一緒になって考えることが重要と考えています。

 参考として、私の家のケースを紹介します。妻と私は、日頃から家族での対話を大事にしています。例えば、朝や夜の食事の時間は、家族みんなで一緒にとるようにしています。普段から、会話・対話をしておかないと、いざという時に子どもたちへ話をすることができなかったり、信用されなかったりする場合があります。情報モラル教育とは関係ないように思えるかもしれませんが、教育の前提として親子での対話は必要不可欠と考えています。ですから、食事の時間やイベントなど、できるかぎり家族が一緒に行動し、対話できる環境を普段から準備しています。

 また、普段の生活では、次の3つを重要なポイントとして、子どもたちへの教育を心がけています。

  1. 挨拶
  2. 感謝
  3. 謝罪

 いずれも、話のきっかけとなることです。人と会話を始める際には、まず挨拶が必要ですね。もし相手に良くしてもらったり、代わりに何かをしてもらったら、感謝の言葉を伝えてから会話が始まります。また、誤って相手に悪いことをしてしまった場合には、まず謝罪をしてから、会話を始めることになります。

 以上の通り、会話のきっかけとなるこの3つについて、子どもたちがいつでも誰とでも会話ができるように、普段から教育を行っています。そして、これらは私が子どもたちと話を始めるきっかけでもあります。まず、挨拶、感謝、謝罪がきちんとできるようになって、ようやく会話につながると、私の家では考えています。

次のページ
子どもたちがITを利用するにあたって、想定されるトラブルは?

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この記事の著者

阿部 崇(アベ タカシ)

 外資系IT企業で、コンピュータシステムのアーキテクチャをデザインする仕事に従事。2017年度より区立中学校のPTA会長に就任。教育委員会や教師の方々と接する機会も多く、これまでの経験を活かして、プログラミング教育を広げていく活動をすすめている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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