ベネッセコーポレーション(以下、ベネッセ)は、同社の提供する小中学校向けICT学習ソフト「ミライシード」に搭載したCBT方式の単元テスト「テストパーク」が、宮崎県教育委員会の推進する「AI教材活用事業」(2025~2026年)に導入されたことを、8月7日に発表した。
テストパークは、教科書の主要単元(小学校4〜6年の算数・国語・理科・社会、中学校一部学年の一部教科)の確認テストを収録し、ミライシード上で小テストを実施可能とするCBTシステム。採点に要する時間を34.5分から9.4分に、返却までの日数を3日から最短授業内に短縮する(ベネッセ調査データより)。
宮崎県教育委員会は、児童生徒が主体的に学んだり、自身の考えを深めたりする力を育成する「ひなたの学び」の取り組みを進めている。「宮崎県教育振興基本計画」第2期スタートとなる2025年度は、教員主導の「教える授業」から子どもが主体となる「学びたい授業」への変革のため、日常の授業にCBT単元テストを導入・活用する取り組み「AI教材活用事業」を推進する。
同教育委員会では、この取り組みにベネッセのAIを活用したCBT方式単元テストであるテストパークを導入した。テストパークを活用することで、教員はアプリ上で作成したテスト問題を児童生徒の端末に一斉配信でき、授業内で取り組んだ結果を自動採点で即時返却することも可能になる。指導にかかる教員の負荷を軽減しつつ、児童生徒が主体的に振り返りや解き直しを行って学習内容を定着させていく、新たな授業サイクルの展開にテストパークを活用する。

今後、宮崎県教育委員会は、テストパークを県内すべての小5・中2で活用する予定である。ベネッセは、同アプリの活用支援を通して、宮崎県内の小中学校の授業改善への取り組みに貢献していくという。
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