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「Surface Go 2」が渋谷区立の小中学校の全児童生徒に導入、1万2500台を9月以降に順次配布

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2020/05/14 07:00

 日本マイクロソフトは5月13日、「GIGAスクール構想」に向けた記者発表会をオンラインで開催。同社の新製品「Surface Go 2」のLTEモデルが渋谷区立の小中学校に通うすべての児童生徒に対して配布されることなどを発表した。

 「Surface Go 2」は文部科学省が「GIGAスクール構想」で示している「学習者用端末の標準仕様」をすべて満たしており、日本マイクロソフトが今年2月から提供開始している教育機関向けソリューション「GIGAスクールパッケージ」にも含まれている。

 「GIGAスクールパッケージ」には4万5000円の端末補助対象内で調達でき、必要最低限の機能を含むモデルが提供される「基本パッケージ」と、端末補助対象外だが、高スペックで先行導入地域において実績のあるモデルが提供される「応用パッケージ」が用意されている。今回発売された「Surface Go 2」は後者の「応用パッケージ」に含まれている。

1人1台時代に適した特徴を備えた「Surface Go 2」

 説明会で日本マイクロソフトの小黒信介氏は「『Surface Go 2』は子どもたちの能力と可能性を最大限に引き出す新しい『文房具』」と紹介。紙やペンと同様に直感的に使える、同製品の特徴を説明した。

 「Surface Go 2」は子どもでも持ち運びやすいサイズながら、10.5インチのスクリーンを搭載しており、重さもペットボトル約1本分(約544g)と比較的軽量なモデルだ。また、子どもたちが使う端末として厳しい耐久テストを実施しており、堅牢性にも優れているという。

日本マイクロソフト株式会社 Surfaceビジネス本部 本部長 小黒信介氏。ランドセルのポケットにもすっぽり入ることを説明した。
日本マイクロソフト株式会社 Surfaceビジネス本部 本部長 小黒信介氏。
ランドセルのポケットにもすっぽり入ることを説明した。

 さらに、顔認証によるログインが可能でスムーズに学習へ入れること、オンライン授業で有用なフロントとリアのカメラおよび高品質なマイク、子どもの手のサイズに合ったタッチペン「Microsoft クラスルームペン」についても紹介された。

 なお、「Surface Go 2」にはWi-FiモデルとLTEモデルの2種が用意されている。これまで教育機関向けに提供されていた端末としてはWi-Fiモデルの割合が圧倒的に多かったものの、新型コロナウイルスによる休校によって自宅などさまざまな環境で使えることが重要視され、LTEモデルの需要も急激に高まっているという。

 「Surface Go 2」の教育機関向け特別価格はWi-Fiモデルが4万7800円から、LTEモデルが8万7800円から。キーボードとして利用できるタイプカバーや、前述した「Microsoft クラスルームペン」も別売で用意されている。

「Surface Go 2」の教育機関向け特別価格
「Surface Go 2」の教育機関向け特別価格

「渋谷区モデル」推進のため「Surface Go 2」が1万2500台導入予定

 発売されたばかりの「Surface Go 2」だが、すでに渋谷区の小中学校に通う児童生徒全員への配布が決定された。導入台数は1万2500台で、今年の9月以降に順次配布される予定だ。

 渋谷区は2017年より「渋谷区モデル」としてWindowsタブレットを区立小中学校のすべての教員・児童生徒に配布しており、「GIGAスクール構想」に先駆けて1人1台環境を実現してきた。現在利用している端末を更新するタイミングで、今回の導入に至ったという。

目的を明確にし、Surfaceを導入した立命館小学校

 「Surface Go 2」は私立小学校である立命館小学校への導入も決定している。発表会では同校のICT 教育部長で英語科教諭の正頭英和教諭が、立命館小学校における導入事例について説明した。

立命館小学校 ICT 教育部長 英語科教諭 正頭英和氏。教育界のノーベル賞と呼ばれる「Global Teacher Prize」のトップ10にも選ばれている。

立命館小学校 ICT 教育部長 英語科教諭 正頭英和氏。
教育界のノーベル賞と呼ばれる「Global Teacher Prize」のトップ10にも選ばれている。

 同校では2006年の開校時からロボティクスやプログラミングがカリキュラムに取り入れられており、2013年からSurfaceを児童1人1台の端末として導入してきた。Surfaceを導入した理由について、正頭教諭は「端末の種類で選ぶのではなく『端末によって何をさせたいのか』をベースにして選んだ」と説明。また、WordやExcel、Power Pointを使いこなす技術は10年後も陳腐化しないこともWindows搭載端末を選ぶ決め手となった。その中でもSurfaceは丈夫で破損が少なく、故障時の対応が早い点が魅力だったという。

 同校は3月2日より休校措置をとっており、現在もその状況が続いている。「それでも子どもたちの学びが止まらず成り立っているのは、1人1台の端末が用意されているからこそ」と正頭教諭は話す。オンラインでの「学習」をベースに、子どもたち同士、子どもと先生がつながっていることにより、心の健康も保たれているという。

教育機関向け「Surface Go 2」の提供にあたり、パートナー各社とさらに連携を深める

 発表会の最後には、端末と組み合わせて提供されるコンテンツやサポートについて、小黒氏より説明があった。コンテンツについてはデジタル教科書やデジタルツールを提供する8社との協業が、導入・運用支援やサポート、教員への研修を担うパートナーとしては4社が紹介された。また、急激に高まる教育用端末の需要に応えるため、認定ディストリビューターとさらに連携し、安定した供給に努めるとした。

コンテンツパートナー各社
コンテンツパートナー各社
導入・運用支援やサポート、教員への研修を担う、Surface 応用パッケージ提供パートナー各社
導入・運用支援やサポート、教員への研修を担う、Surface 応用パッケージ提供パートナー各社
認定ディストリビューター各社

認定ディストリビューター各社

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修正履歴

  • 2020/05/18 12:54 日本マイクロソフト提供の資料内、「Surface Go Signature タイプカバー」教育機関向け特別価格に誤りがあったため画像を差し替えました。誤:16,400円 ⇒ 正:15,400円

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