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イベントレポート(プログラミング教育)

小学校の先生だからこそわかるプログラミング教育への不安、理科の単元に特化した模擬授業で「とにかくやってみる!」

「模擬授業で体験! 電気の利用×プログラミング教育」レポート

 いよいよ2020年度から小学校におけるプログラミング教育必修化がスタートする。文部科学省が提示した『小学校プログラミング教育の手引(第二版)』では学習活動の内容・場面に応じてAからFまでの分類・整理が行われている。「A分類:学習指導要領で例示されている単元等で実施するもの」の中では、プログラミング教育を実施する具体的な学年と単元が挙げられており、こちらに沿って授業を行う学校が多いと予想される。しかし、現場の先生からは「どの教材を選べばいいかわからない」「授業のイメージがわかない」といった不安の声も多く上がっている。その声に応えるべく、模擬授業で「小学校6年生の理科:電気の利用」の単元に特化したプログラミング教育を体験できるイベントが開催された。本稿ではその模様をお送りする。

先生の声を受けて、先生が作り上げた模擬授業のイベント

 2019年12月8日、日本マイクロソフトの本社にて「模擬授業で体験! 電気の利用×プログラミング教育」と題したイベントが行われた。発案したのは、プログラミング教育に関する活動を行う小学校の先生のグループ「Type_T」主宰の鈴谷大輔先生(イベントはType_T、みんなのコード東京都小学校プログラミング教育研究会の3者共催)。鈴谷先生自身も、プログラミング教育必修化の全容が見えてきた2年前、大きな不安を抱えていたという。

Type_T 主宰 鈴谷大輔先生
Type_T 主宰 鈴谷大輔先生

 しかし「模擬授業形式で触れられたら、教材の比較検討もできるし、不安も減るのでは」。そう考えた鈴谷先生自ら、複数の教材メーカーに声をかけ、今回のイベントが実現した。

 イベントには国内外の教材メーカーら10社が参加。鈴谷先生が声をかけたすべての企業・団体が参加したという。

参加企業・団体

 ほとんどの教材メーカーが模擬授業形式で提案、指導案も用意されているとあって、日曜日にもかかわらず、会場には全国各地から多くの先生が集まった(指導案の詳細は後述)。

 冒頭のあいさつで鈴谷先生は「先生自身がワクワクして授業に取り組まなければ、子どもたちもワクワクさせられない」と呼びかけ、和やかな雰囲気でイベントはスタートした。

それぞれの教材の特徴を活かした模擬授業

 ここからは当日行われた模擬授業の模様を一部ご紹介する。なお、当日模擬授業を体験したのは小学校の先生だが、本稿では実際の授業を想定して「児童」と表現する。

【embot】段ボール製のかわいらしいロボット

【MESH】簡単に使用できるセンサーとスイッチ

 ソニーの「MESH」を使った模擬授業を担当したのは、千葉大学教育学部附属小学校の小池翔太先生だ。

千葉大学教育学部附属小学校 小池翔太先生
千葉大学教育学部附属小学校 小池翔太先生

 「MESH」は理科の教科書、6社中3社で教材例として掲載されているIoTプログラミングツール。今回の模擬授業ではiPadのアプリでプログラミングを行った。

 まず授業の冒頭で、「昼に明かりがついていない街灯」と「夜に明かりがついている街灯」の画像を並べて提示し、「街灯に施されている工夫は何か」と児童に問いかける。児童は「暗くなったら自動的に電気がつく」と返答。消し忘れを防ぎ、無駄なく電気を使う仕組みを「MESH」を使ってプログラミングしていく。

視覚的にわかりやすいデザインの「MESH」
視覚的にわかりやすいデザインの「MESH」

 「MESH」を使った授業のポイントとして「子どもに不要な試行錯誤をさせないための準備を、あらかじめ先生側でやっておくべき」と小池先生は解説。「MESH」はセンサーとスイッチを制御するため、ボードが接続された「GPIO」ブロックのプログラミングがあらかじめ必要になる。「アプリ上に事前に用意しておくことが重要」とした。

【電気の利用プログラミング学習セット WeDo】おなじみの「レゴ ブロック」を単元特化に

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まだまだ続く模擬授業、国内外のメーカーが参加

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この記事の著者

森山 咲(編集部)(モリヤマ サキ)

EdTechZine編集長。好きな言葉は「愚公移山」。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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