タオは、「すべての境界を越えて、学びをつなぐ」をコンセプトに設計した新商品「天神X(テンジン・エックス)」を、11月に正式リリースする。
天神Xは、学校や学習塾を始めとする教育現場向けのICT教育プラットフォーム。クラウド型Webアプリケーション(PWA対応)での提供となり、幅広い教育現場で利用できる。リリースに先立ち、天神Xの特設サイトを公開し、先行情報登録の受付を開始した。

タオは「自己実現を支援する」をミッションとし、30年超にわたりICTを活用した教育現場の支援を行ってきた。1995年の「天神」発売以来、「主体的に学ぶ力」と「習慣」の定着にこだわった商品をつくっている。個別最適なスモールステップ学習が特徴で、近年では発達障害児や不登校児の支援に注力しており、特別支援学級、放課後などデイサービス、フリースクールなどの教育・療育の現場での利用も増加している。
教育業界は今、歴史的な転換点を迎えている。文部科学省の調査によると、不登校児童生徒数は34万人を超え11年連続で過去最多を更新し、全国の公立小中学校の約6%で教員不足が発生するなど、従来の教育システムでは対応しきれない深刻な課題が顕在化している。さらに、生成AIの急速な普及により「何を教えるか」から「どう学ぶか」への転換が求められる中、2030年代に向けた次期学習指導要領では「多様な子供たちの『深い学び』を確かなものに」することが基本方針として打ち出された。子どもたちを取り巻く環境が大きく変化する今、一人ひとりの個性や特性に寄り添い、主体的な学びを支える新たな教育の在り方が強く求められている。
そんな状況の中、同社はこれまでの天神の特徴である「教科書準拠」「個別最適なスモールステップ学習」「豊富な類題による反復学習」を継承しつつ、多様な子供たちの深い学びを確かなものにすべく、「すべての境界を越えて、学びをつなぐ」をコンセプトとした天神Xをリリースするに至った。
勉強が得意な子どもも、苦手な子どもも、発達障害を持つ子どもも、不登校の子どもも、十人十色の子どもたち一人ひとりに寄り添った個別最適な学びを提供する。単なる知識の習得ではない「自ら学ぶ力」の習得につながるよう、「わからない」を学びの機会に変える仕組みや、リアルタイムでの生徒支援機能など、学習アプリ、教員の管理アプリ、双方でリニューアルを行った。
子どもが自身の成長・達成感を実感できるスコアリングシステムや、余計なつまずきを排除するデザイン設計など、主体的な学びを支える仕組みにこだわっている。生成AIも活用し、誰ひとり取り残さない、一人ひとりに寄り添った個別最適な学びの実現にチャレンジする。
また、多様性が当たり前の世の中となり、従来の各教育機関の役割・境界線も大きく変化している。家庭での個別学習支援をルーツとし、各種教育機関での学びを長年支援してきた天神シリーズでの知見を活かし、子ども主体の学習を支援する。国内外の教育機関と組むクロスイノベーションを前提に商品設計しており、各種学習eポータルにも順次連携していく。
天神Xはクラウド技術を全面的に採用しており、主要なOS・ブラウザに対応しているため端末環境による制約を受けず、Webブラウザからシームレスに利用できる。「天神」シリーズで好評の音声自動読み上げ、自動ハイライト、図解、アニメーションなどに加え、音声入力機能も順次搭載予定である。
商品の概要は次のとおり。
- 名称:天神X(テンジン・エックス)
- 提供形態:クラウド型Webアプリケーション(PWA対応)
- 対応環境:主要OS(Windows、MacOS、ChromeOS、iPadOS、Android)、主要Webブラウザ(Chrome、Safari、Edge)の最新版
- 対応学年:小中学校の全学年
- 対応教科:国語、数学(算数)、理科、社会、英語、生活(すべて教科書準拠)
- 主な学習機能:教科書準拠の学習、個別最適化学習、スモールステップの体系学習、対話形式のアニメーションレクチャー、音声自動読み上げなど
- 主な管理機能:カリキュラム作成、課題や宿題の予約・登録・提出管理、学習モニタリング、成績管理、不登校支援など
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