さつきは、日本HPの協力のもと、電子黒板「ミライタッチ」とビデオ会議ソリューションを島根県教育委員会に導入し、同県内の複数の高校のリモート授業を支援していることを、12月10日に発表した。
島根県には中山間地域・離島の高校が多く、生徒が少ないため配置される教員数が限られている。そのため、生徒の学習ニーズに合った多様な科目が開講されなかったり、生徒の進度に合わせた習熟度別の授業ができなかったりという課題を抱えている。そこで、Web会議システムを使ったリモート授業の配信テストを実施した。
しかしながら、カメラやモニター、マイク、スピーカーなどは汎用的な機器を組み合わせて利用したこともあって、画質や音質が安定せずに途切れたり、乱れたりすることもあったという。とりわけ、板書が不鮮明になるケースや教員の声が途切れるようなケースでは、授業を受けている生徒の集中力が切れてしまうことも多かった。
そこで同社は、「ミライタッチ + 日本HP 特別パッケージ」として、「ミライタッチ」のChromeOS Flex搭載モデルに加え、マイク、カメラ、スピーカー、「Zoom」のアプリケーションが一体になったオールインワンのビデオ会議ソリューション「Poly Studio X52」を導入。その結果、リモート授業の配信を安定して運用できる環境になった。
さらに、教室全体をクリアに映し出すカメラや、教室後方の生徒の声も拾う高性能マイクが、学習効果を高めている。それとともに、事前の準備や授業内容に合わせたカメラワークなどを教員が自在に行うことが可能になった。今後は、生徒一人ひとりの要望に応じられる配信など、活用範囲を広げていくことが期待される。
「ミライタッチ」などを導入した学校の教員からは、「生徒から不満の声はなし。教員の負担も大きく軽減」「とても品質がよく、想像していたよりも音声も映像もクリア」といった感想が寄せられている。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
