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教育現場でのICT活用事例紹介(大学・専門学校)(AD)

快適なハイブリッド授業のポイントとは? コロナ禍最初の夏に600教室を整備した立命館大学の事例に見る

立命館大学におけるShure製品導入事例

自校の環境やニーズに最適な機材・配置を見いだすために

 大友氏は「音響環境についてはどの学校も共通の課題を抱えているものの、だからと言って単純に高額な製品、高性能の製品を選べばよいというものではない。どのような環境でも使える万能な集音マイクというものは存在しないため、各校の状況によって導入すべきシステムや機材は異なる」と語る。つまり、部屋の大きさやレイアウトなどの「使用環境」に加えて、講義やグループワークなど「その教室で何をやりたいか」、そして「いつまでに運用を開始したいか」「将来的にどのような授業を実現したいか」といった要望の洗い出しをしっかりと行い、シュア・ジャパンのような音響のエキスパートの知見をもって、要件に応じた最適な機材や組み合わせを見いだすことが重要というわけだ。

ハイブリッド授業に向けた教室の環境整備プロジェクトの手順
ハイブリッド授業に向けた教室の環境整備プロジェクトの手順(画像クリックで拡大)

 例えば立命館大学の場合、幅・奥行10mの定員45名という広さの教室で、講義・ワークショップ共に、学生と教員の両者が集中できる、没入感・臨場感のあるハイブリッド授業が望まれていた。それゆえ、教え手である教員だけでなく、学び手である学生の双方向のコミュニケーションを必要としており、両方の発言がクリアに聞こえることが必要だった。さらに授業に集中したい教員はもとより、教室数が多いこともあって設備管理者もできるだけ負荷を軽減したいという希望があった。

 そこで、選定された機材のひとつが先ほど紹介した天井設置型のShureシーリングアレイマイクロホンMXA910だ。こちらは他大学においても採用されている人気製品だという。グループワークやアクティブラーニングなどでは、教員は教室内を巡回しながら講義を行い、学生も一人ひとり発言する機会が多い。その模様をオンラインでも配信し、対面授業での臨場感を担保しながら、発言内容についてもクリアに聞き取れるようにしていくには、1人1本マイクを持たせることが理想的かもしれない。

 とは言え、それは管理面や費用面でも現実的でないのは明らか。こうしたシーリングアレイマイクなら、マイクの存在が気にならない天井に設置するだけで、広い範囲の発言エリアをカバーし、気軽に明瞭な音で双方向の発言が可能になる。教室内の全員にマイクを配ることに比べれば費用を抑えられるのはもちろん、露出したケーブルがなく設置したままでよいので、管理が簡単で空間を邪魔しないことも大きなメリットだ。またShureはノイズやエコーバックを抑える音声信号処理の性能も高く、このことも大きく貢献し、非常にクリアな音声が得られるという。

 大友氏は「目に見える場所にマイクがないため、自分の声がブロードキャストされているというプレッシャーから解放され、自然なコミュニケーションが実現する。さらに、学生一人ひとりにマイクを手渡す必要がなく、先生自身も自由に動き回りながら講義を行い、教室のレイアウト変更にも影響を与えない」と語り、「未来の大学として、グローバルな交流など、オンラインと対面の融合が進んだ際にも、十分に耐えうる環境である点が人気の理由ではないか」と分析した。

 ハイブリッド授業に耐えうる教室環境を構築するにはそれなりの時間とコストがかかるものの、状況は待ったなしのはずだ。立命館大学のような先進的な例を十分に参考にして、自校の要件を丁寧に洗い出してみることをおすすめしたい。

 シュア・ジャパンでは、前述のようなニーズ評価から設計、設置までを一気通貫でサポートしている。さらに、MXA910などの製品を含む「Microflex Ecosystem」として、拡張性・柔軟性の高い標準化システム構成が用意されており、導入したいスペースがあればスピーディーに現場で実機デモを行い、具体的な提案まで可能だ。ぜひ、興味のある方は問い合わせてみてはいかがだろうか。

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この記事の著者

伊藤 真美(イトウ マミ)

エディター&ライター。児童書、雑誌や書籍、企業出版物、PRやプロモーションツールの制作などを経て独立。ライティング、コンテンツディレクションの他、広報PR・マーケティングのプランニングも行なう。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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