みんがくは、相模原市立中野中学校の総括教諭である梅野哲氏が開発したデザインプロンプト生成支援アプリ「Prompt for teachers」の提供を、12月24日に開始した。同アプリは「スクールAI」上で提供され、教員の授業デザインづくりを「伴走型」で支援する。税込の利用料金は月額500円。
「Prompt for teachers」は、「スクールAI」上で対話形式の入力を行うだけで、短時間でデザインプロンプトを自動生成するアプリ。生成AIを単なる「答えを出す道具」とするのではなく、学習者の思考を深めて主体的な学びを駆動する「思考の伴走者」として活用する授業設計が誰でも容易に行える。
「デザインプロンプト」は、教員が持つ教材観（何を学ばせたいか）と指導観（どのように学ばせたいか）を、AIが理解可能な形に構造化した「AI版の授業デザイン」となる。授業の意図をそのまま再現できるよう、以下の4つの要素を組み合わせて設計されている。
- 何を学ぶのか（役割・課題設定）：AIに与える役割や生徒に求める課題内容を明確化
- どのように学ぶのか（条件定義）：学習を深めるための制約や視点、思考の流れといった、学習プロセスに関わる条件を設定
- 何ができるようになるか（評価・目標）：評価基準に基づいて、AIが形成的評価（フィードバック）を行うことで生徒の意欲喚起や目標への到達を支援（授業の目的に応じて省略可能）
- 授業の流れ（実行シナリオ）：生徒との対話プロセスを段階的に構造化して、授業で意図する展開を再現
「Prompt for teachers」では、「スクールAI」のナビゲーションに沿って対話を進めることでデザインプロンプトが生成される。まず、基本設定として学年・教科・単元を入力し、次に授業の目標を入力する。その後、「スクールAI」が生成した質問に答えながら教材観・指導観を整理して、目的カテゴリを以下の6つから選択する。
- 課題解決
- 多面的・多角的な思考
- メタ認知
- 個別最適化
- 語彙力・表現力育成
- 文章添削・校正・評価
生成されたデザインプロンプトは、「スクールAI」でのアプリ作成の起点として活用可能。そのほか、ChatGPT、Gemini、Copilotといった生成ツールにコピー＆ペーストして利用できる。なお、同アプリは小学校1年生から高校3年生までの授業設計の支援に対応する。
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