電通は、第4回「AIに関する生活者意識調査」の結果を12月23日に発表した。同調査は、AIサービスを利用したことのある全国の15〜69歳の男女3000名を対象に、11月7日〜9日の期間に行われている。
調査対象者にAI利用時の経験を尋ねたところ、「AIを利用したサービスに対して漠然とした期待を感じたことがある」「AIが生成したコンテンツの質が高く、面白いと感じたり満足したりしたことがある」という回答がどちらも61.7%でもっとも多かった。一方で、「AIが生成したコンテンツに個人情報が含まれていたことがある」(18.5%)という回答もみられる。
ニュースや新しいトピックを知る際に、AIの情報をどの程度信頼しているかという質問では、「とても信頼できる」「信頼できる」「やや信頼できる」を合わせた割合が66.1%を占めた。世代別でみると、20代(72.6%)と30代(71.6%)で多い。一方、15〜19歳は60.0%でもっとも少ない。
AIの回答が間違っていた経験があるかを尋ねたところ、「数多く経験した」と「時々経験した」を合わせた割合が64.0%に達している。世代別でみると、15〜19歳(79.9%)が最多となった。
AIから得た情報を、自分なりに裏付け(ファクトチェック)をしているかを尋ねたところ、「毎回している」と「たまにしている」を合わせた割合が63.2%に達している。世代別では、15〜19歳(70.7%)がもっとも多い。
AIにおすすめされて商品を購入したことがあるかを尋ねたところ、「ある」という人は26.3%となっている。世代別では、15〜19歳(35.4%)、20代(35.0%)、30代(32.6%)の順で多く、15〜34歳の34.9%に購入経験がある。一方で、50代(15.6%)と60代(13.8%)は購入経験が少ない。
AIにおすすめされた商品の購入経験がある人に、AIの利用前と比較して買い物の仕方はどのように変わったかを尋ねたところ(複数回答)、「オススメの理由まで教えてもらった上で購入するようになった」(49.1%)が最多となった。
AIの利用により向上したことを尋ねたところ(複数回答)、「仕事の効率」(52.5%)、「創造性・アイデア発想力」(50.3%)、「意思決定のスピード」(47.2%)が上位を占めている。AIの利用で仕事の効率が向上したという人は、一般企業従事者で63.4%に達している。なお、15〜19歳では「勉強の効率」を挙げる人が70.0%、「勉強のクオリティ」を挙げる人が67.9%を占めた。
AIの利用により、仕事において時間的・精神的な余裕ができたと感じるかという質問では、「感じる」と答えた人は36.2%となっている。一般企業従事者では46.6%、一般企業管理職以上では55.6%に達している。
AIの利用により、学業・勉強において時間的・精神的な余裕ができたと感じるかを尋ねたところ、「感じる」と答えた人は35.1%となっている。世代別では、15〜19歳(63.4%)がもっとも多かった。
AIの利用により「楽をしている」と思われることが心配かという質問では、「ある」と答えた人が42.2%を占めている。世代別では15〜19歳(63.4%)が最多となり、20代(51.3%)がそれに続いている。
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