滋賀大学は、Preferred Networks(PFN)と、国産生成AI技術の教育および社会実装を一体的に推進することを目的とし、連携協定を1月29日に締結した。4月1日からは、滋賀大学の全学生・全教職員を対象に、PFNが開発する国産の生成AI基盤モデル「PLaMo」を導入する。
「PLaMo」は、PFNが開発する国産の生成AI基盤モデルとして、日本語を中心とした実運用を前提に設計されている。同製品の大きな強みとしては、日本語の文法構造や語彙、文脈理解に強く、翻訳・要約・文章生成が自然で安定している、また学術文書や業務文書への適応性が高いといった、日本語を主軸に設計されている点がある。海外サーバ依存を回避しやすいため、研究情報・個人情報を扱う大学環境にも適している。そのほか、共同研究や利用データを踏まえた改善を期待できる発展型のAI基盤である点などが、今回の導入の決め手となったという。
今回の連携協定締結によって、滋賀大学には4月1日から、「PLaMo」のチャットアプリケーションである「PLaMo Chat」、および日本語翻訳特化型モデル「PLaMo翻訳」が導入される。また、滋賀大学とPFNは、今回の導入を通じて、学生および教職員の教育・研究・業務環境の高度化を図るとともに、生成AIの適切な活用に関する知見の蓄積と発信に取り組んでいく。
今後の展望としては、まず国産生成AI技術を活用した教育・研究環境を整備する。具体的には、滋賀大学に「PLaMo Chat」と「PLaMo翻訳」を導入し、学生・教職員が生成AIを適切かつ効果的に活用できる教育・研究環境を整備する。また、教員が授業内容に応じて「PLaMo Chat」をカスタマイズし、学生に提供可能な機能の開発をPFNと共同で進めていく。これらの取り組みを通じて、学生に対しては、生成AI技術に早い段階から触れる機会を増やし、実践的なスキルを身につけるための質の高い教育環境の実現を図る。教員に対しては、生成AIを活用して研究を効果的に実施するとともに、授業の改善などに活用して研究・教育活動をより効率的に進められるようにする。
次に、生成AIを主体的に活用できる人材育成を推進していく。滋賀大学では、AIを学習支援におけるひとつの手段として位置づけている。学生は、AIを主体的に活用する経験を通じて、思考力・判断力・表現力を高めながら、AIとともに学ぶ姿勢を身につけていく。
さらに、全学DX推進計画に基づく業務DXと知見の蓄積・発信を行う。滋賀大学では、「PLaMo Chat」と「PLaMo翻訳」を導入することで、教育・研究分野だけでなく、学生サービスの向上や各種事務作業の効率化を進める。全学DX推進計画、および第4期中期目標・中期計画に定めるデジタル・キャンパス化を加速して、AIキャンパスの実現を目指す。あわせて、生成AIの適切な活用に関する知見を蓄積するとともに、他大学や社会への発信にも取り組んでいく。
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