東京都は、あきる野市立前田小学校と連携し、性別による「無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)」をテーマにした公開授業を12月18日に実施した。同授業は、子どもたちが性別にとらわれず、自分の可能性を広げることや自分らしい生き方を後押しすることを目的としている。

東京都が令和4年度および5年度に実施した調査では、多くの児童生徒、保護者、教員が「性別によって仕事の向き・不向きがある」と考えている実態が明らかになった。特に高校生になるとその傾向が強まることから、周囲の影響を受ける前の段階で自身の無意識の思い込みに気づくきっかけとして、同校の5年生26名と6年生24名を対象に学級活動として行われた。
5年生のクラスでは「日常生活の中に潜む性別による思い込み」をテーマに設定。クラス内で見られる身近な事例について話し合うプロセスを通じて、自身の性別による決めつけに気づき、よりフラットで良好な人間関係を築くことを目標とした。授業中、児童からは「ピアノを習うのは女の子だから、という思い込みがあったかも」「男の子だから運動神経が良いと決めつけていた」といった声が次々と上がり、活発な意見交換が行われた。
6年生のクラスでは視点を将来へと広げ、「職業に対する性別による思い込み」をテーマに設定。自分の中にある思い込みについて自覚することで、将来の夢やキャリアの選択肢を広げることを目標としました。「性別や人種による差別など、あの人はこうだからと自分に決めつけがあることに気づけた」といった気づきの声や、「思い込みによって好きな仕事に就けない人がいたら味方になってあげたい」という力強い宣言も聞かれた。
両学年の授業では読売KODOMO新聞の特集記事を活用し、客観的なデータや社会の動きに触れながら学びを深めた。
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