奨学金情報サイト「ガクシー」を運営するガクシーは、「学びとお金の調査2025(ガクシー調査2025)」の結果を、12月23日に発表した。同調査は高校生、大学生、保護者を対象に9月20日〜30日の期間に行われ、5577名(ガクシー会員:2354名、ガクシー非会員:3223名)から回答を得ている。
調査対象者のうち、大学生に奨学金の取得状況を尋ねたところ、ガクシー会員学生では76%が奨学金を取得している。一方、ガクシー非会員の奨学金取得は30%に留まり、「検討せず」という回答が53%を占めた。
保護者の奨学金取得状況をみると、ガクシー会員の保護者では82%が奨学金を取得(予定含む)している。ガクシー非会員の保護者では奨学金取得は41%に留まり、「検討せず」という回答が43%に達している。
高校生の奨学金取得検討状況をみると、ガクシー会員の94%が奨学金の取得を検討している。一方でガクシー非会員では、「検討せず」と「未定」を合わせた割合が51%を占めた。
保護者に、進学費用の財源を尋ねた質問(複数回答)では、ガクシー会員の回答では教育ローンが23.1%に達している。なお、ガクシー非会員の回答でも教育ローンという回答は10.8%となっている。
ガクシー会員の保護者に、進学にかかる費用で負担が大きかったものを尋ねたところ(複数回答)、「入学金・初年度授業料」がもっとも多い。「塾・模試・参考書などの受験対策費用」「教材やパソコンなどの学用品の購入」がそれに続いた。
大学生に、将来の収入に関する不安があるかを尋ねたところ、ガクシー会員の「やや心配している」と「とても心配している」を合わせた割合が8割超を占めた。ガクシー非会員では約6割となっている。
同じく大学生に、学校以外に費用をかけて学びたいこと、得たい経験を尋ねたところ、ガクシー会員では学校外の学びへの関心はあるものの、費用面がハードルとなっていることがわかった。ガクシー非会員では「何を学ぶかわからない」「現状で十分」という回答が多い。
学びや経験が将来に活かせると考えるかの質問について会員と非会員で比較したところ、以下のような結果となった。大学生活での経験を意味づけて自己成長に繋げられる層と、経験がイベント的に終わってしまう層に二極化している。
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