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EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

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教育現場でのICT活用事例紹介(大学・専門学校)

スマホ時代の受験生を引きつける動画とは? スタディプラスが手がけた大学広報でのYouTube活用事例

 進路選択の第一ステップである「大学を知るきっかけ」に大きな変化が生じている。スタディプラスが運営するStudyplusトレンド研究所の「受験生進路モデル調査」では、保護者や先輩などの「人づて」に次いで「YouTube」を挙げる受験生が2割を超えたという。デジタルチャネルでの動画コンテンツが進路決定に大きな影響を与える時代に、大学側は広報施策としてどのように対応すればいいのか。スタディプラスでクリエイティブを起点に大学と高校生の間のコミュニケーションを支援する、山田英行氏、福村夏菜氏、小野口里実氏に効果的な施策や手法などについて事例を踏まえつつご紹介いただいた。

今の受験生に最適な情報伝達手段である「YouTube」

 近年の受験生は、どのようなステップで進路に関する情報収集を行っているのか──スタディプラスが運営するStudyplusトレンド研究所が2023年12月に実施した「受験生進路モデル調査」では、大学を知るきっかけとして「学校や塾の先生からの紹介」「学校の先輩・友だちから」「家族から」に次いで「YouTube」が4位にランクインし、大学進学情報サイトやX(旧Twitter)などデジタルチャネルが続く。親世代で主流だった進学情報誌もほぼデジタルに置き換えられ、まさに「『スマホ時代』の受験生進路モデル」が顕著になってきた。

 「デジタルメディアの中でもYouTubeの利用率が高いのは、インターネットで情報収集する際、スマホで動画コンテンツを検索・閲覧することが当たり前になっているからでしょう。検索サイトを介さず直接YouTube内で検索することも多く、テキストよりも動画で得られる情報を重視していると思われます。効率的に情報を取得できる『タイパ的』なメリットに加え、大学や学生の雰囲気など、テキストでは伝えられない情報を得られることが大きいようです」と、スタディプラス株式会社 クリエイティブコミュニケーション部で部長を務める山田英行氏は分析する。

スタディプラス株式会社 Studyplus Ads事業本部 クリエイティブコミュニケーション部 部長 山田英行氏
スタディプラス株式会社 Studyplus Ads事業本部 クリエイティブコミュニケーション部 部長 山田英行氏

 かつては受験生向けの大学情報が少なく、まずは進学情報誌などで知った大学に資料請求をするなど、意識的かつ能動的な情報収集が必要だった。しかし、さまざまなデジタルメディアで多様なコンテンツに触れられる現在は、ちょっとしたきっかけから大学に興味を持ち、そのままシームレスに検索して情報を得るという「軽やかな」情報収集からスタートする傾向にある。裏を返せば、資料請求やオープンキャンパスなどの前に一定量の情報を調べ、ある程度イメージを持った状態となっている可能性が高い。

 なお、TiktokやInstagramなど、数多くある動画メディア・SNSの中でもYouTubeがもっとも高い順位にランクインした理由について、山田氏は「同じ動画でも、興味を持って『調べて知る』メディアとしてはYouTubeの動画が最適ということなのでしょう。大学としても伝えたいことをしっかり伝えられる品質や長さが確保できることから、YouTubeを選んでいるのだと思います」と語る。

 もともと、一部の有名大学を除いて、大学の広報・プロモーションにおける課題は山積だと言っても過言ではない。急速な少子化によって出願者の獲得が厳しくなる中、まずは大学の存在を「知ってもらうこと」が大切であり、そこから学部や大学生活についての関心を喚起し、理解してもらうことが必要となる。また、知名度の高い大学でも、イメージが先行してしまい実態とのギャップがあったり、新設学部が知られていなかったりと、伝えなければならないことは少なくない。そのような課題に対し、YouTubeの動画はまさに最適なメディアだと言えるだろう。

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大切なのは大学の「リアルな姿」を見せること

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この記事の著者

伊藤 真美(イトウ マミ)

エディター&ライター。児童書、雑誌や書籍、企業出版物、PRやプロモーションツールの制作などを経て独立。ライティング、コンテンツディレクションの他、広報PR・マーケティングのプランニングも行なう。

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関口 達朗(セキグチ タツロウ)

 フリーカメラマン 1985年生まれ。  東京工芸大学卒業後、2009年に小学館スクウェア写真事業部入社。2011年に朝日新聞出版写真部入社。  2014から独立し、政治家やアーティストなどのポートレート、物イメージカットなどジャンルを問わず撮影。  2児の父。旧姓結束。趣味アウト...

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森山 咲(編集部)(モリヤマ サキ)

EdTechZine編集長。好きな言葉は「愚公移山」。

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