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グロプロ~世界におけるプログラミング教育と、その可能性~

アメリカにおけるコンピュータサイエンス教育――Code.orgによるHour of Codeの取り組みを踏まえて(後編)

グロプロ~世界におけるプログラミング教育と、その可能性~ 第3回


 本記事では、アメリカのComputer Science Education Week(コンピュータサイエンス教育週間)と、Hour of Code(アワーオブコード)と呼ばれる、「この週間のうち、せめて1時間はコンピュータサイエンスについて学校や課外活動で学んでみよう」という推進活動を行うCode.org(コードドットオルグ)について取り上げています。前編では、アメリカにおけるコンピュータサイエンス教育の背景をひもといてきました。後編の本稿では、Code.orgの具体的な活動について、筆者が実際に活動や開発に携わった経験を交えてお伝えします。

Code.orgの活動:コンピュータサイエンス教育週間とHour of Code

 Code.orgは、2013年にHadiとAli Partoviの兄弟によって設立された、コンピュータサイエンス教育(CS教育)に関する活動を行うNPO(非営利団体)です。AppleやGoogle、MicrosoftやFacebookといったアメリカのIT系大企業がスポンサーになっており、前編で述べた政府の動きにもロビー活動を通して非常に大きな影響を及ぼしています。著者は昨年、オフィスにもお邪魔させていただきましたが、教育系のNPOとは思えない規模の社員(エンジニアも多数)が活動に携わっています。

Code.orgのオフィスを訪問したときの様子
Code.orgのオフィスを訪問したときの様子

 そのCode.orgが、これまで最もリソースを割いてきた活動が、コンピュータサイエンス教育週間に行うHour of Codeの活動です。2013年、当時のオバマ大統領によるHour of Codeに関する以下の動画を見たことがある方も、多いのではないでしょうか。今聞いても非常に力強く、メッセージ性の高い動画になっているので、ぜひ見てみてください。

オバマ大統領(当時)によるHour of Codeへの支援メッセージ

 

Hour of Codeの教材

 Code.orgは、さまざまなパートナー企業から提供されたHour of Code向けの教材(つまり、1時間で終わり、簡単に使える教材)をリストアップしています。

利用可能な教材がリストアップされているHour of Codeのサイト
利用可能な教材がリストアップされているHour of Codeのサイト

 同時に、Code.org自体もさまざまな企業とコラボレーションし、Hour of Code向けの教材をコンピュータサイエンス教育週間にあわせて毎年開発しています。例えば、2013年にCode.orgが初めてリリースしたHour of Codeの教材は、当時人気だったスマートフォン向けのゲーム「Angry Bird」のキャラクターを利用したものでした。

Angry Birdのキャラクターを使ったHour of Code
Angry Birdのキャラクターを使ったHour of Code

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パズル型プログラミング

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この記事の著者

鵜飼 佑(ウカイ ユウ)

慶應義塾大学環境情報学部卒業後、東京大学大学院修士課程修了。水中ロボットを用いた水泳教育支援システムの研究開発を行い、2011年には情報処理推進機構より未踏のスーパークリエータに認定される。その後マイクロソフトのオフィスやマインクラフトエデュケーション開発チームにてプログラムマネージャを務め、Off...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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