Code.orgの活動:コンピュータサイエンス教育週間とHour of Code
Code.orgは、2013年にHadiとAli Partoviの兄弟によって設立された、コンピュータサイエンス教育(CS教育)に関する活動を行うNPO(非営利団体)です。AppleやGoogle、MicrosoftやFacebookといったアメリカのIT系大企業がスポンサーになっており、前編で述べた政府の動きにもロビー活動を通して非常に大きな影響を及ぼしています。著者は昨年、オフィスにもお邪魔させていただきましたが、教育系のNPOとは思えない規模の社員(エンジニアも多数)が活動に携わっています。
そのCode.orgが、これまで最もリソースを割いてきた活動が、コンピュータサイエンス教育週間に行うHour of Codeの活動です。2013年、当時のオバマ大統領によるHour of Codeに関する以下の動画を見たことがある方も、多いのではないでしょうか。今聞いても非常に力強く、メッセージ性の高い動画になっているので、ぜひ見てみてください。
Hour of Codeの教材
Code.orgは、さまざまなパートナー企業から提供されたHour of Code向けの教材(つまり、1時間で終わり、簡単に使える教材)をリストアップしています。
同時に、Code.org自体もさまざまな企業とコラボレーションし、Hour of Code向けの教材をコンピュータサイエンス教育週間にあわせて毎年開発しています。例えば、2013年にCode.orgが初めてリリースしたHour of Codeの教材は、当時人気だったスマートフォン向けのゲーム「Angry Bird」のキャラクターを利用したものでした。