「キュベット」を初めて触るシニアに、先生が基本を解説
ワークショップは、シニア2~3名と園児2~3名で1つのグループになり、計7グループで行われた。参加する園児は30人と多いため、半分に分け、30分ずつで入れ替える形で2回実施。シニアは入れ替えなしのため、2回体験することになる。
シニアの中には、昨年の敬老の日に一度だけ行われた「キュベット」のワークショップに参加した方もいたものの、ほとんどがプログラミングはもちろんキュベットも初体験だ。
まずは園児と合流する前に、シニアの参加者たちが基本の操作を学ぶ。プログラミングの先生としてやってきたプリモトイズ公式インストラクターが、スイッチのオン・オフや、ブロックの使い方などを説明した。
キュベットは、デジタル画面を使わない木製のロボットプログラミングキット。コントロールパネル(写真上)のくぼみにカラフルな指示ブロックを組み込むことで、指示通りにキュベット(写真左下)が動き出す。山やお城などの絵が描かれた布製のマップの上で、思い通りに動かすには、指示ブロックを正しく組み合わせる論理的思考力や、前後左右を把握する空間認識能力などが必要だ。
指示ブロックには4種類あるが、今回のワークショップでは基本の種類、緑(前に進む)赤(右に90度曲がる)黄色(左に90度曲がる)のみを使った。
例えば、緑のブロックをコントロールパネルに1つ組み込み、青い「GO」ボタンを押せば、キュベットがマップ上で1マス進むといった仕組み。途中で方向転換させたければ、赤や黄色のブロックを使う。どのブロックでどの方向に進むか分かりやすいように、キュベットの表面には対応する色の丸いシールが貼られていた(写真参照)。
動かし方の説明が終わったところで、園児が合流した。まずは先生の指示で、マップのどこをスタートとゴールにするか、それぞれのチームで決める。シニアがスタートを、子どもたちがゴールを決めるよう促された。
続いて、そのスタートからゴールまでキュベットを運ぶため、必要なブロックをはめていく作業だ。この段階ではまだ、基本の説明を受けたばかりのシニアの方々は戸惑っている様子。子どもたちが率先してブロックをはめ、キュベットを動かしていた。