エンライクが運営する「じゅけラボ予備校」は、2025年度の高校入試を塾や家庭教師を利用することなく受験した子どもを持つ、40〜59歳の保護者を対象に実施した、「塾・家庭教師を利用しなかった理由」に関するアンケート調査の結果を10月14日に発表した。同調査は、7月18日〜9月3日の期間に行われ、234名から有効回答を得ている。
調査対象者に、自身の子どもが塾や家庭教師を利用しなかった理由を尋ねたところ、「本人が望まなかったから」(38.5%)という回答がもっとも多かった。調査結果の背景として、オンライン学習教材やYouTubeの教育系コンテンツ、学習アプリなどの普及によって、子ども自身が自分に合った学習方法を主体的に見つけ、選択できるようになったことが考えられる。

僅差で続いたのは「費用面での負担が大きかったから」(34.2%)となった。近年の物価高騰が各家庭の教育方針にも影響を及ぼしていることが明らかとなっている。
また、3番目に多かった「自宅学習でも十分対応できると思ったから」(29.1%)と、「学校の授業や問題集で十分だと考えたから」(6.8%)、「市販の問題集や参考書で十分対応できると考えたから」(5.1%)を合わせた割合は、4割超に達している。
良質な参考書や問題集が容易に入手できるようになったことや、オンライン学習や自学自習のスタイルが社会的に浸透したことが大きく影響していると考えられる。家庭学習の環境が整うことで、塾に依存しないでも子どもの学力をサポートできるという保護者が増えていることを示しているともいえる。
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