SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

次回のオンラインセミナーは鋭意企画中です。準備が整い次第、お知らせいたします。

EdTechZineオンラインセミナー

EdTechZineオンラインセミナー

EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

GIGAスクール構想時代における学級担任のススメ

「Google Classroom」の課題と資料、どう使い分ける? 児童生徒同士で共有する方法も紹介

GIGAスクール構想時代における学級担任のススメ 第10回

 GIGAスクール構想で導入された1人1台端末は、学校の授業や校務のあり方を変える大きな可能性を持っており、子どもたちのポテンシャルを引き出すツールにもなり得ます。本連載では小学校の学級担任である筆者が「日常的にICTを活用した学級経営のあり方」について、担任としての心得や実際の活用事例を紹介しています。前回は「Google Classroom」を連絡ツールとして活用するやり方や、授業中の活用事例を紹介しました。今回は、Google Classroomを用いた課題や資料の提示、共有について解説します。

課題提示と資料提示をどう使い分ける?

Google Classroomの活用で迷っていることがあって……課題や資料はどう使い分けたらいいんでしょうか
一郎
なるほど。課題と資料の使い分けは時々迷うことがあるよね。課題提示と資料提示には、それぞれの役割と目的があるんだ。今回はその使い分けについて詳しく見てみよう
お願いします!
一郎
まず、資料提示と課題提示の役割を整理してみよう。資料は主に子どもたちが学ぶための情報を提供するもの、課題はその情報を使って考えたり、アウトプットしたりするためのきっかけになるものだね
具体的にはどのような使い方をすればいいでしょうか?
一郎
ポイントのひとつとして、課題と資料を使い分けるときに「評価をするかしないか」で考えるといいよ。課題は、子どもたちが自分の考えやアイデアを表現する場であり、そのプロセスや結果を教師が評価することを前提としている。一方、資料は評価をしないことが基本で、学びの補助として提供されるものだ
評価が関わるかどうかで使い分けるんですね。それなら、どちらも役割がはっきりしてきます
一郎
そうだね。例えば、理科で「植物が成長する条件について考えよう」という課題を出す場合、条件などを制御しながら実験をすることで、成長の条件が見えてきて、自分としての結論をドキュメントやスライドにまとめるといった単元のプランが考えられるよね
そうですね。その流れはよくある流れです
一郎
その中で、例えば「NHK for School」を活用する場面もあっていいと思うんだけど、NHK for Schoolを見たかどうかと言うのは、通常評価しないよね
確かに、それは課題として出されると変な感じですね
一郎
もちろん、動画を見て自分の考えをまとめるというのも活用の例としていいと思うけど、せっかく目の前に発芽したものがあったら、併用もしたいと思うはず
資料として使ってほしいものと、課題として出したいものを一緒にすることもできるんですか?
一郎
そうだね。その場合は課題の中に資料として含めることもできるよ。ただ、そこは考え方にもよるかな。例えば、教科ごとにClassroomを作っている場合は、単元でセクションを切ると思うから、資料と課題は別で出してもさほど見つけるのには苦労しないよね
なるほど。機能を知ったうえで、あとはこちら側の考えで柔軟に使えばいいわけですね
一郎
そうそう。「評価をするかしないか」いう軸で課題や資料を使い分ける。その感覚を持っておくと、Classroomでの運用がさらに効率的になるはずだよ。この考え方を活かして、次は具体的な課題設計についても考えていこう

次のページ
具体的な課題設計のポイント

この記事は参考になりましたか?

GIGAスクール構想時代における学級担任のススメ連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

鈴谷 大輔(スズヤ ダイスケ)

 公立小学校教諭。プログラミング教育の教員コミュニティ「Type_T」代表。みんなのコード プログラミング教育 養成塾(2019夏期集中コース)修了。プログラミング教育関連のイベント運営に複数携わる。放送大学「Scratchプログラミング指導法」ゲスト出演。Maker Faire Tokyo 201...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


この記事をシェア

EdTechZine(エドテックジン)
https://edtechzine.jp/article/detail/11944 2025/01/17 07:00

おすすめ

記事アクセスランキング

記事アクセスランキング

イベント

EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

記事アクセスランキング

記事アクセスランキング