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EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

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GIGAスクール構想時代における学級担任のススメ

「Google Classroom」の課題と資料、どう使い分ける? 児童生徒同士で共有する方法も紹介

GIGAスクール構想時代における学級担任のススメ 第10回

解説「クラスメイトが作ったものを共有する」

 クラスメイトが作った(途中の状態も含め)ものを共有する方法はたくさんありますが、代表的な方法をいくつか紹介します。

  1. 1つのファイルを全体で共有する(最も手軽)
  2. 「各生徒にコピーを作成」で各児童生徒に作られたファイルをフォルダごと共有する
  3. 各自で共有リンクを取得してもらい、スプレッドシートや「Padlet」で共有する

1.1つのファイルを全体で共有する

 「Googleドキュメント」には「ドキュメント タブ」という機能が追加され、同じドキュメントを区分けして編集することが簡単になりました。

ドキュメント タブ
ドキュメント タブ

 同じように、「Googleスプレッドシート」はシートを変えて、「Googleスライド」はページを変えることで、同じファイルを区切って使えます。1つのファイルを「生徒がファイルを編集できる」の権限を付与した状態で課題に添付することにより、すぐに共同編集ができます。

 ドキュメント タブも、シートも、スライドも「出席番号のものを使うよ」という指示が通るようになっていれば、問題なくできると思いますが、他人のデータも自由に編集できるため、ある程度の習熟が必要です。

2.「各生徒にコピーを作成」で各児童生徒に作られたファイルをフォルダごと共有する

 Classroomで課題を出す際に、「各生徒にコピーを作成」という設定でファイルを添付すると、一人ひとりに対して1つのファイルが自動で複製され、課題として出されます。

 実はそのファイルは課題ごとのフォルダに全員分まとまっているので、その課題のフォルダを共有することで、全員のファイルを全員で見合うことができるようになります。

 Classroomを開いた際、右上にGoogleドライブの三角形の形をしたアイコンがあるので、それをクリックします。

赤丸部分がGoogleドライブのアイコン
赤丸部分がGoogleドライブのアイコン

 すると、そのクラスのデータが保存されている場所が開かれます。課題ごとに自動でフォルダが作成されているので、該当フォルダを右クリックか、右端の3つの点をクリックしてメニューを出します。そして「共有」→「リンクをコピー」としてそのフォルダのリンクを取得します。

フォルダのリンクを取得
フォルダのリンクを取得

 そのフォルダのURLを、既存の課題に添付するか新しく資料として添付することで、自動で閲覧権限が子どもたちに付与されます。以下の画面例は既存の課題を編集し、リンクを追加したものです。

URLを課題に添付
URLを課題に添付

 この状態で「保存」をクリックすると、お互いに見合うことが簡単にできます。

3.各自で共有リンクを取得してもらい、スプレッドシートや「Padlet」で共有する

 これは、子どもたちのスキル向上がないとできない方法ですが、慣れると一番楽です。

 まず、子どもたちに「組織の人は閲覧可」の権限をファイルにつけてもらいます(今回は「GIGAブートキャンプ」という組織に対して閲覧可をつけています)。その後「リンクをコピー」してから「保存」をクリック。コピーされたリンクを、Padletやスプレッドシート(クラス全体が編集できるようにして課題に添付)に書き込んでもらいます。

組織(GIGAブートキャンプ)に対して閲覧者権限をつける
組織(GIGAブートキャンプ)に対して閲覧者権限をつける
子どもたちにURLを書き込んでもらう
子どもたちにURLを書き込んでもらう

次のページ
共同編集が必要となるような課題を設定する

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この記事の著者

鈴谷 大輔(スズヤ ダイスケ)

 公立小学校教諭。プログラミング教育の教員コミュニティ「Type_T」代表。みんなのコード プログラミング教育 養成塾(2019夏期集中コース)修了。プログラミング教育関連のイベント運営に複数携わる。放送大学「Scratchプログラミング指導法」ゲスト出演。Maker Faire Tokyo 201...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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