EDIX東京は、「教育ITソリューションEXPO」「[学校]施設・サービスEXPO」「STEAM教育EXPO」の3展から構成され、来場対象者は大学、教育委員会、小・中・高校、塾・予備校・専門学校、各種スクールの教職員となっている。
今年は、マスク着用の義務化、入場時の体温測定、飛沫防止シート・消毒液の常備といった新型コロナウイルス感染症対策が徹底されたほか、職場や自宅からオンラインで来場・商談を行えるサービスも提供された。
本稿では、目に留まった新製品を紹介していた出展ブースを一部紹介する。
- アーテック
- くもん出版
- KDDI/メイツ
- サカワ
- 進学研究会/ソフトウェア・サイエンス
- 本田技術研究所
- リンクスインターナショナル
- ライフイズテック
アーテック
近日発売予定の教育専用端末「eduコン」を展示。「楽しみながらこどもITスキルの基礎をつくる」がコンセプトの同製品はRaspberry Pi(ラズベリーパイ)が搭載されている。プログラミング教材に強みを持つアーテックならではの複数のプログラミング学習コンテンツのほか、タイピングスキル学習、プレゼンスキルを学ぶコンテンツなども開発中とのこと。
また、先日クラウドファンディングで予約販売が開始され、すでに目標金額を達成し話題となっている「メイクロックマン 史上最大のプログラミング」キット&解説書セットも、「アーテックロボ2.0」の専用ロボットパーツとともに紹介されていた。
くもん出版
プログラミング教育関連で、新製品の「マタタラボシリーズ」と、10月に刊行予定の書籍『くもんのプログラミングワーク①②』を出展。
従来提供していた「プログラミング的思考」を養う知育玩具に加え、マタタラボシリーズが一歩進んだ「ビジュアル/フィジカルプログラミング」、くもんのプログラミングワークがさらに進んだ「テキストプログラミング」の領域をカバーする形になる。
「Matatalab(マタタラボ)」は4歳からプログラミングが学べるロボット教材。ロボットを動かすコマンドは、カラフルなブロックでできており、それを並べることで手のひらサイズのロボットを想像力を働かせながら自由に動かすことができる。プロセットを併用するとセンサーを活用したプログラミングも行える。指導者向けの「マタタラボレッスンセット」も提供されている。
『くもんのプログラミングワーク』は、プログラミング専用のこどもパソコン「IchigoJam(イチゴジャム)」を使って、タイピングによる本格プログラミングに挑戦できるワークブック。1巻ではコンピューターの基礎やキーボード入力の方法から数行のコマンドの実行まで、2巻では複数のコマンドを組み合わせて遊べるゲームを作るところまでをカバーしている。
KDDI/メイツ
KDDIとメイツがタッグを組み新たに提供する、塾向けの家庭学習支援サービス「edich」を出展。多忙な塾の先生に代わり、宿題の管理などの家庭学習指導を丸ごとアウトソースできるサービスで、先生はカリキュラム作成や学習指導に集中することができる。
オペレーションセンターからコーチが学習の進捗を毎日見守り、応援メッセージを送るなどチャットで支援する。生徒は学習中いつでもスマホから質問可能で、メイツの塾講師が指導する。進捗が悪化した生徒に対しては、チャットや電話で特別フォローも行われる。
中学・高校の5教科に対応しており、特に指定の教材はないため、現在使用している塾のカリキュラム・教材をそのまま活用することが可能だ。
サカワ
GIGAスクール構想の1人1台端末の配備とあわせて注目されているのが、児童生徒それぞれの端末の画面を表示する、電子黒板やプロジェクターだ。
黒板メーカーのサカワが発表した、新製品のプロジェクター「ワイード プラス」は、従来製品と比較して性能が向上し、4000ルーメンの明るさを実現している。そのため、教室後方の児童生徒からも見やすく、手元の端末に映し出されている色に、より近い色を再現できるようになった。
アスペクト比16:6のウルトラワイド投影が可能で、対応画面サイズは110~130インチ。黒板の広さを活かして、児童生徒の端末の画面を並べて見せることもできる。また、板書支援ソフト「Kocri(コクリ)」も紹介されていた。