NTTコミュニケーションズは、VRをはじめとした仮想空間技術xRを活用し、企業、学校などでのあらゆる活動を非対面で仮想的に実現するxRビジネスの一環として、同志社中学校(京都府京都市)において教育活動におけるVR学習の有効性に関する実証実験を行った。
同実験では、同志社中学校の協力のもと、生徒を12名ずつ2つのグループに分け、入国審査やレストランでの注文など、留学や海外旅行で必要となる英会話を学習した。一方のグループは、スクリプトと音声教材による従来の方法で学習し、もう一方のグループは、VRを活用し現実さながらのコミュニケーションを体験している。
実験の結果、VR学習を行ったグループは従来の方法で学習したグループと比較して、「レスポンス」「発音」「正確性」「理解力」の4項目のスコアが上回っていた。とりわけ、「正確性」では約10%向上している。
VR学習を体験した生徒を対象に実施したアンケートでは、約74%の生徒が「VRによる学習方法は効果がある」と回答した。その理由としては、「本当にそこに外国の方がいるようで、理解度テストではあまり緊張しなかった」といった声が挙がっており、VRで疑似体験をすることで、テストでも落ち着いて対応できることが明らかになっている。
同実験によって、教育とVRとの親和性の高さが判明したことを受けて、同社は今後学校教育だけでなく、医療や観光業など、さまざまな産業分野の教育・研修活動でもVRを積極的に活用する。また、VRをはじめとするxRを活用して、あらゆる事業活動の仮想化を実現し、ウィズコロナ・アフターコロナに最適な働き方・まなび方を提供していく。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア