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日本教育にイノベーションを ~AI時代に本当に必要な教育とは~

学びの質とレベルの差に驚愕!? オランダのコーチング型教育(中高一貫校編)――"正解のない問い"の実践

日本教育にイノベーションを ~AI時代に本当に必要な教育とは~ 第3回


 本連載では、教員を目指す大学生の2人が感じた「画一的な内容を一斉授業で教える」旧来の公教育に対する疑問と、今後求められる「学びの大転換」の参考として、日本の教育の形が当たり前ではない世界各国の教育トレンドを実地調査した内容をお伝えしていきます。第3回では、オランダの中高一貫校を視察して得られた気づきをご紹介します。

前回に対するフィードバックと筆者たちの考え

 連載第2回の『オランダのコーチング型教育(小学校編)――個に合わせた学びと、プロジェクト・ベース学び』では、SNSなどでたくさんのシェアしていただき、ありがとうございます。今回も本題に移る前に、第2回の記事に対する意見・疑問に対する私たちの考えを述べていきたいと思います。

(1)日本で実現するには、日本の教員の長時間労働を改善しなければならない

 おっしゃる通りだと思います。現在日本の教員の長時間労働は社会問題になっています。一方で、オランダで教員を経験した仲本かなさん(私たちの視察のコーディネートをしてくれた方)は、オランダ人の先生方は効率的で物すごく仕事が速いとおっしゃっていました。仲本さん自身も、教員になったばかりの頃は、オランダの先生方のペースに合わせていくのがとても大変だったそうです。

 オランダでは、学校にもよると思いますが、学校自体が、朝8時15分に開き、3時に閉まるそうです。子どもと一緒に学校に来て、子どもと一緒に帰るようなイメージです。またフルタイムで仕事をする先生は少なく、学級担任も2人の先生で分担していることが多いようです(図1)。

図1 仲本かなさん作成資料
図1 仲本かなさん作成資料

(2)オランダの教育の問題点は?

 記事を書いていると、どうしてもオランダ教育の良いところばかりに焦点を当ててしまっているので、このような疑問をいただき、ありがとうございます。完璧な教育など存在しないと思っているので、オランダの教育にもいくつかの問題点があると思われます。

 その中で、特に私たちがオランダ教育視察を通して聞くことが多かったのが、集団生活への適応です。第2回の記事に書いたように個に合わせ、個を尊重するあまり、集団の中でのルールなどを守れなかったり、自分勝手になってしまったりといった集団生活への課題のある子どもが増えているという話をオランダの先生からお聞きしました。日本では、逆に協調性が重んじられるあまり、自分の考えを主張できなかったり、自分を肯定的に捉えられていなかったりという課題があることを考えると、やはりそのあたりのバランスが大切なのだと思います。

 以上、述べてきたように仕組みや制度の違いによるそれぞれのメリット・デメリットは存在します。そのため、第1回でも述べたように、オランダの教育をそのまま日本で取り入れれば、うまくいくと安易に考えているわけではありません。あくまでも日本に合うような形で取り入れていくことが大切です。次のページからは、ぜひ日本で取り入れていくにはどのような形が最適なのかを読者の皆さんにも考えていただきながら、読み進めていただければと思います。そしてぜひSNSなどで発信していただけると嬉しいです。

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学びの質とレベルの差に驚愕!? 度肝を抜かれた"正解のない問い"の実践

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この記事の著者

長澤 瑞木(東京学芸大学大学院 修士課程) (ナガサワ ミズキ)

1995年生まれ。北海道教育大学 札幌校 教育学部卒。学部生4年次に石川尚子コーチとの出会いから「コーチング」を学ぶ。6月にコーチングが学校教育の基盤にあるオランダに行き教育視察を行う。10月には教育×テクノロジーの最先端を学ぶべく、アメリカ・カナダに教育視察を行う。どちらの視察もクラウドファンディ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


越智 達也(北海道教育大学 札幌校 4年)(オチ タツヤ)

1996年生まれ。北海道教育大学札幌校教育学部。学部生4年次に、これからの教育の在り方として、「コーチング」という考え方が学校教育の基盤にあるオランダ教育に注目。クラウドファンティングサイト「Ready for」でプロジェクトを立ち上げ、約78万円の資金を集め、オランダ教育視察を実現。その後、札幌・...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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