電通は、対話型AIを週1回以上使用する全国の12〜69歳の男女1000名を対象に実施した、「対話型AIとの関係性に関する意識調査」の結果を7月3日に発表した。同調査は、6月3日〜4日の期間に行われている。
調査対象者に、対話型AIをどの程度使用しているかを尋ねたところ、週1回以上使用している人(「毎日」「週4〜6回」「週2〜3回」「週1回」の合計)は20.7%となった。世代別でみると10代(41.9%)がもっとも多く、20代(28.7%)がそれに続いた。

対話型AIと話す内容について尋ねた質問では、「情報収集」(64.4%)、「勉強や仕事などでわからないことを教えてもらう」(47.0%)が上位を占めている。なかでも、10代では「勉強や仕事などでわからないことを教えてもらう」「勉強に関する相談」が全体より10ポイント以上高く、「学校に関する相談」「恋愛相談」「雑談・たわいもない話」が5ポイント以上高かった。

対話型AIと話す内容として「情報収集」と答えた人の割合を世代別でみると、60代(77.8%)、40代(71.8%)、50代(70.9%)が上位となっている。

対話型AIに求めていることを尋ねたところ、「自分が知らないことを教えてほしい」(46.6%)、「アイデアを出してほしい」(42.8%)、「相談にのってほしい」(33.9%)、「課題や宿題に関して答えてほしい」(32.0%)が上位を占めた。
世代別でみた場合、10代では「課題や宿題に関して答えてほしい」が全体と比べて10ポイント以上高いほか、「相談にのってほしい」「話し相手になってほしい」「心の支えになってほしい」「面白さ(エンターテインメント)」「遊び相手になってほしい」「褒めてほしい」「癒やしてほしい」「自分の存在を認めてほしい」の回答も5ポイント以上高い。

対話型AIに対して、気軽に感情を共有できるかを尋ねた質問では、共有できる(「非常に共有できる」「共有できる」「やや共有できる」の合計)という回答が64.9%に達した。世代別でみると、20代(74.5%)と10代(72.6%)が多い結果となった。

気軽に感情を共有できる相手を尋ねたところ、「対話型AI」(64.9%)が最多となり、「親友」(64.6%)、「母」(62.7%)がそれに続いている。

対話型AIをどの程度信頼しているかを尋ねたところ、信頼している(「非常に信頼している」「信頼している」「やや信頼している」の合計)という回答は86.0%に達し、世代別でみると「非常に信頼している」または「信頼している」と答えた割合は、20代(56.0%)と10代(54.2%)がともに半数超に達した。

対話型AIに対して愛着があるかを尋ねた質問では、愛着がある(「非常に愛着がある」「愛着がある」「やや愛着がある」の合計)という回答は全体で67.6%となった。世代別では、20代(74.3%)、10代(73.8%)、30代(70.4%)が上位となった。

対話型AIに対して「愛着がある」と答えた人に、対話型AIに独自の名前をつけているかを尋ねたところ、「名前をつけている」とする回答は26.2%で、世代別では20代(39.8%)が最多となっている。

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