YE DIGITALが提供する「学習者用デジタル教科書キャッシュ機能」を搭載した学校ネットワークアクセス管理装置「NetSHAKER W-NAC」(以下、NetSHAKER)が、兵庫県高砂市教育委員会に採用され、市立の小中学校計16校での運用が2023年9月から順次開始された。子どもたちの学習意欲を妨げない快適なICT環境が整い、2年経過した現在もNetSHAKERは教育現場で活用されている。

高砂市教育委員会では、文部科学省のGIGAスクール構想の下、ICTを取り入れた教育環境づくりに着手し、子どもたちに1人1台の「Chromebook」LTE版を支給し、電子黒板も導入していた。しかし、デジタルドリルの動作が遅いことや頻繁なOS更新による回線負荷などの課題があり、なかなかICT活用が進まない状況だった。
ICT活用が増えるに伴い、一斉接続による回線速度の不満が新たに増え、根本的なシステム見直しが必要となった。そこで、キャッシュ機能を搭載したNetSHAKERを試し、デジタル教科書やドリルを使った授業が支障なく進められることを確認した。この結果に手応えがあり採用の決め手となった。
学習者用デジタル教科書キャッシュ機能とは、デジタル教科書配信プラットフォームから取得したコンテンツを、NetSHAKER内に一時的に保存し、同じコンテンツへ児童生徒がアクセスする際に保存したコンテンツから応答させる機能。インターネットへのアクセス量を削減でき、回線の負荷を軽減することで、アクセスが集中することの多いデジタル教科書の快適な活用環境の構築につながる。

キャッシュに対応しているプラットフォームは次のとおり。
- Lentrance 「Lentrance プラットフォーム」
- 富士ソフト 「みらいスクールプラットフォーム」
- 光村図書出版 「まなビューア」
また、一斉アクセスが発生する以下の通信も、キャッシュすることで通信遅延を防止し、スムーズな閲覧や実行が可能になる。
- Microsoft 365 Copilotアプリの更新プログラム
- NHK for School
- ChromeOSアップデート
- Windows 更新プログラム
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