NTT東日本とMinerva University(以下、ミネルバ大学)、Minerva Japan(ミネルバジャパン)は、世界が抱える複雑な社会課題を解決し、貢献できる次世代のグローバルリーダー育成を目的とした新たな教育モデルを共創するため、9月8日に連携協定を締結したことを発表した。
同協定により、3者は日本各地での実体験と生成AIなどの最先端テクノロジーを掛け合わせた実践的な教育モデルを構築し、より良い世界の未来を創るグローバルリーダー育成を推進していく。
現代社会は、急速なグローバル化、地政学的リスクの高まり、AIをはじめとする技術革新などにより、複雑かつ不確実性の高い時代を迎えている。このような時代においては、知識の習得にとどまらず、課題を自ら発見し、他者と協働しながら解決策を導き出す実践力が求められる。
NTT東日本は、「地域循環型社会の共創」をパーパスに掲げ、地域課題を起点とした価値創造やテクノロジーの社会実装を通じて持続可能な社会の実現に取り組んでいる。教育分野においても、これらの取り組みの知見を活かした次世代教育プログラムの開発・提供を進めている。
ミネルバ大学は、学生の9割以上を、世界の約100カ国からの留学生が占める多様性を実現しており、国連関係機関により、2022年から4年連続で「世界で最も革新的な大学」として選出されている。授業はオンラインプラットフォームを通じて提供されており、世界中のどこからでも受講が可能。さらに、学生たちは在学中の4年間で世界複数カ国の主要都市を巡り、現地の企業・NPO・行政・研究機関などと協働したプロジェクト学習やインターンに取り組む「ローテーションプログラム」に参加する。
同協定はこうした両者の強みを融合し、日本のさまざまな地域に出向き、地域の人々と交わりながら五感で学ぶ実地学習と、生成AIをはじめとしたテクノロジーの社会実装に向けた共同開発を組み合わせた実践的な教育モデルを構築することで、日本を起点としたグローバルリーダー育成に寄与する。
概要は次のとおり。
- テクノロジーを活用した共同教育プログラムの開発に関する事項
- 地域滞在型の共同教育プログラムの開発に関する事項
- 共同教育プログラムの教育機関への提供検討に関する事項
- 教育を通した地域の振興・交流・まちづくりに関する事項
今後、NTT東日本が持つ地域とのネットワークやテクノロジーの社会実装に関する知見と、ミネルバ大学が持つ世界最先端の教育メソッドを融合し、実践型教育モデルの実現に向けた共創を進めていく。具体的には、ミネルバ大学が展開する実社会課題に基づく学習プロジェクト「Civic Projects」と連携し、日本各地をフィールドとした実地学習の共同設計や、生成AIをはじめとするテクノロジーを活用した社会課題解決に資するデジタルサービスの共同開発などを実施する予定。
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