Minecraftカップ運営委員会は、「教育版マインクラフト(Minecraft Education)」を使用した作品コンテンスト「第7回Minecraftカップ」の開催を5月1日に発表した。作品の応募は9月4日までで、予選と地区大会を経て2026年2月15日に全国大会が開催される。

「Minecraftカップ」は、「ひとりひとりが可能性に挑戦できる場所」をコンセプトに、すべての子どもたちにプログラミング教育やデジタルものづくり体験を届ける活動の一環として開催される。
参加対象は高校生以下の子どもたちとなり、「教育版マインクラフト」で作られた作品を国内外から募集して、構想力や計画遂行力、表現力などを競い合う。同大会を通じて、すべての子どもたちにプログラミング教育やデジタルものづくり体験を届けることを目指している。
今回、開催が発表された「第7回Minecraftカップ」では、阪神・淡路大震災から30年、戦後80年の節目を迎えることから、災害・気候変動・戦争といった「予想外の出来事に対応できる未来のまち」を考えてもらう。
大会テーマは「未曾有の災害から人類の命をまもれ! 〜レジリエンスを備えたまちづくり〜」となる。予想できない困難に陥ったとしても諦めずに立ち上がる力「レジリエンス」により、人々が支え合い、安心して暮らせる社会をつくる。まちが壊れてもより強く安全な形でつくり直す。そのような力を持ったまちやたてものを、Minecraftの世界でデザインしていく。

同大会では、「まちづくり部門」と「たてもの部門」の2部門で作品募集を行う。「まちづくり部門」では、「レジリエンスを備えたまちをつくろう」をテーマに、レジリエンス・防災・復興をテーマにした「未来のまち」を設計する。「たてもの部門」では、「レジリエンスを備えた建物をデザインしよう」をテーマに地域の防災対策を調べ、防災・減災に役立つ建物を設計する。
さらに「たてもの部門」では、同大会オリジナルの「防災ワールド」を使って作品をつくる。「防災ワールド」では、台風、洪水、地震、津波、土砂災害の発生が予想されるとともに、人々が生活や仕事を行う住宅街、オフィス街、農場、港(海辺)が存在する。参加者は、5つの予想される災害の中から1つ以上の災害を想定して、その被害や防災対策について考える。

部門によって個人またはチームでの参加となり、個人では自分の興味・関心を元に独自の世界を広げられる。チームで参加する場合は、共同作業を通して協調性や計画力を身につけつつ、プログラミング的思考を学べる。
予選、地区大会と進んでいく中で、1分間の作品紹介動画や2分間のスピーチ、審査員との質疑応答といった、作品をつくる以外のさまざまなスキルが求められる。プログラミングに留まらないさまざまな体験を通じて、子どもたちの大きな成長につなげられる。
作品は、全国13ブロック+海外1ブロックの全14ブロックから募集され、全国13か所で地区大会が開催される(海外ブロックはオンライン開催)。


作品の募集受け付け期間は6月2日〜9月4日18時59分、予選は9月12日〜10月5日、地区大会は11月1日〜12月14日、全国大会は2026年2月15日。参加資格は「まちづくり部門」が2026年4月1日時点で12歳までの小学生以下(小学生編成)、もしくは2026年4月1日時点で19歳までの高校生以下(中高生編成)で、チーム人数は2名~40名(1名での参加は不可)。「たてもの部門」が2026年4月1日時点で12歳までの小学生以下で、チーム人数は1名~10名。
全国大会は、東京大学大学院 情報学環の福武ホール(東京都文京区)で開催され、地区大会を勝ち抜いた子どもたちが、自身の作品を1分間の動画と2分間のプレゼンテーションでアピールする。
あわせて、全国の人々に「Minecraftカップ」を知ってもらうべく、「教育版マインクラフト」無料体験会を全国各地で開催する。体験会では、「Minecraftカップ」オリジナルの教材を使い、誰でも気軽に参加可能となっている。


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