チエルは、GIGAスクール構想第2期に求められる「端末の活用状況の可視化」に最適なダッシュボードの提供を、Webフィルタリングツール「InterCLASS Filtering Service(インタークラスフィルタリングサービス)」を通じて、8月より実施する。
文部科学省は、GIGAスクール構想第2期の整備にあたって「端末の稼働状況を把握できる機能の具備」を求めており、「客観的データに基づく回答を求めることとなる」としている。児童生徒が利用する1人1台端末では、その稼働状況をMDM(複数のモバイル端末を一括で管理するシステム)やWebフィルタリング、学習支援システムといったログデータなどから客観的に把握する必要がある。
そこでチエルは「InterCLASS Filtering Service」経由で収集したWebフィルタリングのログからさまざまな分析や解析を行うことによって、KPIの指標の一部を確かめられる、45種類超のダッシュボードを提供する。
「InterCLASS Filtering Service」は、ChromeOSに特化したWebフィルタリングサービス。Webフィルタリングのログを、Googleが提供するBigQueryとLooker Studioを利用したダッシュボードを通じて、スムーズに活用できるようになる。
具体的には、学校や教育委員会、自治体などがそれぞれの視点で必要とするデータを、視認性の高いレイアウトに落とし込み、過去100日分のログを45種類超のダッシュボードで可視化する。また、現場から「児童生徒の危険行動を可視化して、早期発見・課題解決につながるツールを探している」という意見が多数寄せられていることから、児童生徒の危険行動を可視化するとともに、「セキュリティレポート」としてそのまま報告可能なダッシュボードも複数用意している。
そのほか、文部科学省による「1人1台端末の利活用に係る計画」のKPIでは、「1人1台端末を週3回以上活用する学校の率」は2024年度までに100%、「デジタル教科書を実践的に活用している学校の率」は2028年度までに100%などと設定されている。このことから、今回搭載したダッシュボードのひとつである「デジタル教科書(活用率)」では、「デジタル教科書を実践的に活用している学校の率」や「児童生徒が自分で調べる場面において1人1台端末を週3回以上使用させている学校の率」などを把握できるようにすることで、学校現場でのデータ利活用促進を支援する。
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