イーオンとKDDIは、小学生の英語学習を支援すべく、イーオンと契約している自治体(教育委員会)や教育機関で利用可能な、小学生向けAI学習コンテンツの提供を5月8日に開始した。
同コンテンツは、イーオンが提供するAI対話型英会話学習アプリ「AI Speak Tutor 2」上で利用できる。AIがアプリ上での児童との会話・回答を評価・分析し、児童は分析結果を見て正しい発音や表現を学べる。
「自己紹介をする」「道案内をする」といった、学校での学習内容に合わせたさまざまな場面設定で英会話練習が可能で、1レッスンあたり10分程度の短時間で重要表現を学習する。また「好きなスポーツについて話す」といったフリートークも可能なので、実際に人と話をしている感覚で実践的に英会話のスキルを身につけられる。
回答に詰まるなど、うまくやり取りできなかった場合はAIがヒントを提示して、会話がつながるよう誘導することも可能となっている。
1月22日~4月30日の期間には、石川県羽咋市内の小学校5校に通う児童560名を対象に、同コンテンツの試験導入を行っており、自宅学習の一環として利用してもらった。さらに試験導入中、同コンテンツを利用する小学3年生~5年生の児童356名と教員22名を対象に実施したアンケートでは、同コンテンツの利用頻度について約8割の児童が「週に4回~5回」「ほぼ毎日」と答えている。
試験導入の期間が終了した後も、同コンテンツを続けたいかを尋ねたところ、「続けたい」とする回答が約7割を占めた。
児童からは「楽しく学習ができた」というコメントが多かった。一方で、教員も含め「読み込みに時間がかかる」といった意見も寄せられている。
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