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教育現場でのICT活用事例紹介(小学校) (AD)

教科横断的な授業も実現できる、プログラミング×プロジェクションマッピングの教材「プログラマッピング」

柏市立土小学校「プログラマッピング」活用実践事例

 通い慣れた自分の学校全体が、作品の舞台となる。後輩や先輩に自分たちの作品を見せて、楽しんでもらえる。2023年度に千葉県の柏市立土(つち)小学校の5年生で行われた授業では、児童が主体的に向き合い、そして友だちと話し合い協力しながら作品を作りあげる協働的な学びが行われた。その中で大きな役割を果たしたのがプロジェクションマッピングだ。国語と図画工作の時間を組み合わせた教科横断型の授業において、簡単なプログラミングでプロジェクションマッピングを作ることができるアプリ「プログラマッピング」を使い、他学年が楽しめる作品を披露した。子どもたちの創作意欲を高めてプログラミング的思考を育み、教科横断的な授業を実践した、同校の事例を紹介する。

プロジェクションマッピングでプログラミングの表現方法を身につける

 授業設計を行う際には、さまざまな手法がある。特に、GIGAスクール構想以降は児童生徒に1人1台の端末が行き渡ったことで、ICT活用の幅が格段に広がった。その中で注目されているのがプロジェクションマッピングの活用だ。

 プロジェクションマッピングについては、校舎の壁面に映し出したり、プログラミングで作った作品をプロジェクションマッピングとして公開したりと、これまでにも全国の学校でさまざまな実践が発表されている。

 2024年3月13日から無償公開されている「プログラマッピング」は、エプソン販売ユニティが共同開発した教育向け映像制作アプリだ。小学校低学年でも操作しやすいビジュアルブロック型のプログラミングによって、プロジェクションマッピングのコンテンツを簡単に制作することができる。監修を放送大学の中川一史教授と佐藤幸江客員教授が行い、複数の小学校における実証授業で改良を重ねてきた。

プログラマッピングの操作画面
プログラマッピングの操作画面

 柏市立土小学校の井上昇教諭は「児童にプログラミングを使って表現する方法を身につけてもらいたい」と考えていた際に、このプログラマッピングと出会った。もともとScratchを使ったプロジェクションマッピングの経験はあったが、「5年生の国語の単元『まんがの方法』における漫画を面白くするための効果と、図工の『空間を生かす』ねらいを教科横断的に組み合わせたら面白い授業ができるのでは」と考え、プログラマッピングを使い、国語と図工を組み合わせた授業計画を立てていった。

柏市立土小学校 主幹教諭 井上昇氏
柏市立土小学校 主幹教諭 井上昇氏

 井上教諭は「授業を設計する際に『プログラミングをしたい』ではなく、あくまでツールとして『プログラマッピング』が使えるという発想から取り組めたため、教科のねらいを達成しやすかった。表現方法としても、プロジェクションマッピングというコンテンツ自体がとても魅力的だった」と話す。実際にプログラマッピングを使ってみたところ、Scratchでとまどってしまうようなプログラミング初心者の児童でも問題なく進めることができ、プログラミングを得意としない教員でもサポートしやすかったことを利点として挙げている。

次のページ
全11時間の単元で小学校を盛り上げるプロジェクションマッピング作りに挑戦

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この記事の著者

相川 いずみ(アイカワ イズミ)

 教育ライター/編集者。パソコン週刊誌の編集を経て、現在はフリーランスとして、教育におけるデジタル活用を中心に、全国の学校を取材・執筆を行っている。渋谷区こどもテーブル「みらい区」を発足しプログラミング体験教室などを開催したほか、シニア向けサポートを行う渋谷区デジタル活用支援員としても活動中。

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森山 咲(編集部)(モリヤマ サキ)

EdTechZine編集長。好きな言葉は「愚公移山」。

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提供:エプソン販売株式会社

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