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イベントレポート(STEAM教育)

STEM領域のジェンダーギャップ解消に向けて大切なことは何か? 女子対象のワークショップをレポート

日本MIT会と東京工業大学が共催した女子児童生徒向けのSTEMワークショップ

 マサチューセッツ工科大学(MIT)の日本における同窓会組織である日本MIT会は、東京工業大学との共催で8月6日、小学5年生から中学1年生の女子児童生徒対象のSTEMワークショップを開催した。STEM(科学、技術、工学、数学)分野に進学、就業する女性の比率が少ないことが注目されているが、その要因のひとつとして、学校での教員や家庭での保護者の言動が影響している可能性を指摘する調査もある。ジェンダーギャップ解消のために、教員や保護者が改めて自覚すべきことは何か。女子に限定したSTEMワークショップの様子と、日本MIT会が企画にかけた思いをレポートする。

性別による思い込みから自由になろう!

 本ワークショップは、MITから初めて女性が卒業して150周年を迎えることを記念し、STEM教育をサポートしているメットライフ生命の後援のもと開かれた。会場の東京工業大学には58名の参加者が集い、2つのワークショップと講話を通じて親交を深めた。

 冒頭であいさつをした日本MIT会の第19代会長 ロメインさわか氏は、今年で設立112年目という同会で初の女性会長だ。STEM分野やリーダーの担い手の女性比率が低いことに課題を感じてきたロメイン氏は、MITの学部生の女性比率はほぼ50%で、現在のMITの学長は女性であることを紹介。その上で「日本でなぜこれほど男女差があるのかというと、固定観念や無意識の偏見で、男性のほうがSTEMや理数系は得意だと思っている方が多いからではないかと思います。でも、まったく科学的根拠がないことで、女性も男性も関係ありません。性別に関係なく、誰でもやりたければやればいいんです」と参加者に呼びかけた。

日本MIT会 会長 ロメインさわか氏
日本MIT会 会長 ロメインさわか氏

 その言葉の通り、性別と学問や仕事の適性を結びつける科学的根拠はないのにもかかわらず、教員や保護者が「女子だから理数系は向いていない」といった言葉をかけてしまう例はいまだにある。教員も保護者も、性別による固定観念を植え付けるような発言をしがちであることと、自らの言葉が子どもたちに大きな影響を与えることを改めて意識しておく必要があるだろう。

 また、理数系の教科に女性の先生が少なかったり、STEM分野への進学者や就業者が少なかったりする統計的な数字を根拠に「女性に適性や能力がない」と判断するのも間違いだ。これらは、社会的なさまざまな背景と複合的な要因から生まれた傾向でしかない。子どもたちは能力差だと誤解しがちなので、「そうではない」と言葉にして伝えていくことが大切であり、ましてや教員や保護者が能力と結びつける発言をしないよう気をつけたいところだ。

 続いて、会場を提供する東京工業大学の学長 益一哉氏があいさつし、同大学が来年度から入試において女子枠を設けることを紹介。東京工業大学の学部生の女性比率は現状13%ほどで、MITのように男女同数が学ぶ環境ではない。益氏は「これくらい思い切ったことをしないと日本は変わらない」と表現し、変化し続ける大学の姿を伝えた。

東京工業大学 学長 益 一哉氏
東京工業大学 学長 益 一哉氏

 なお、この日はワークショップ後に東京工業大学の構内をめぐるキャンパスツアーも実施され、同大学の空気を知る機会となった。

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女性研究者として大切な4つのポイント

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この記事の著者

狩野 さやか(カノウ サヤカ)

 株式会社Studio947のデザイナー、ライター。ウェブサイトやアプリのデザイン・制作、技術書籍の執筆に携わる。自社で「知りたい!プログラミングツール図鑑」「ICT toolbox」を運営し、子ども向けプログラミングやICT教育について情報発信している。著書に『見た目にこだわる Jimdo入門』(...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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