どうする? 1人1台端末の活用ルール
いよいよ端末が届き、アカウント情報も届いた。でも、肝心の運用についてまだもめている本校。
「何かあったらどうするんだ」
「ゲームばっかりするんじゃないか」
「動画サイトばかり見てしまうんじゃないか」
「生徒指導上の課題が増える」
などなど、先生方の心配ごとはキリがない様子。
校長先生は「でも、子どもたちのためになるなら、使おうよ」という立場なのが幸いなんだけれども……どうやってルールを決めていけばよいのだろう……。
私はまた一郎先生に連絡し、Web会議で相談に乗ってもらうことにした。
【解説】文部科学省が示す1人1台端末の活用方針
文科省は、「1人1台端末等のICT環境の活用に関する方針・チェックリストについて」いうタイトルで方針を公開しています。その中でも「(別添3)学校設置者・学校・保護者等との間で確認・共有しておくことが望ましい主なポイント」は、一度確認したほうがよいでしょう。
一番はじめに基本的な考え方が出ていますが、「GIGA スクール構想で整備された1人1台端末については、教育の質の向上に効果的であり、それを積極的に活用していく観点から、(中略)準備を行うことが必要」と書かれています。要するに、使わないという方向性は文科省の方針からしても真逆であることは、頭に入れておくべきです。
さて、確認すべきこととして資料の中では大きく分けて4つの視点を挙げています。
- 児童生徒が端末を安全・安心に活用するために気を付けること
- 端末・インターネットの特性と個人情報の扱い方
- 健康面への配慮
- トラブルが起きた場合の連絡や問合せ方法等の情報共有の仕組み
出典:(別添3)学校設置者・学校・保護者等との間で確認・共有しておくことが望ましい主なポイント