すららネットは、同社が提供する「すららドリル」が、4月から京都府大山崎町の公立小中学校で導入されたことを、4月24日に発表した。同町の小学1年生から中学3年生までの約1350人の児童生徒が、すららドリルの利用を開始している。

大山崎町教育委員会は、「生涯を通じて、理解し合う、学び合うまち」を基本理念に掲げ、すべての児童生徒が互いに学び合い、自分らしさを大切にしながら成長していける教育環境の実現に取り組んでいる。少人数学級の推進やICT活用能力の育成、多様な学びの保障、一人ひとりの可能性を育てる保幼小中一貫の教育体制など、子どもたちが自ら学び、他者とつながる力を育むための施策を進めている。
すららドリルは、個別最適な学びを実現するアダプティブラーニング機能により、児童生徒一人ひとりの理解度やつまずきに応じた学習支援が可能であることに加え、「わかった」「できた」という達成感を通じて、自己肯定感の向上を図る設計がされている。これは、「個性の尊重」や「主体的な学びの充実」を掲げる町の教育方針と重なっている。すららドリルの自分の理解度に応じて学習が進められる構成は、「自分で学び、自分で進める」意識を自然に育てる仕組みとなっており、学習の進捗や達成状況を自ら確認できる機能が目標設定や振り返りといった学習習慣の定着につながる。自律した学びは、将来にわたり自ら課題を見つけ、解決していく力の土台となる。
教材としては、20万問以上のドリル問題とAIによる最適問題選定、アニメーションによるレクチャー機能、弱点診断などを備え、基礎の確実な理解と定着をサポート。児童生徒一人ひとりが自分のペースで安心して学べる環境は、多様な学びを保障し、すべての子どもたちの学びの可能性を広げる。
また、教員にとってもすららドリルは、課題配信・採点・進捗管理など日常業務の負担を軽減しながら、学習データを活用したきめ細かな指導を可能にする。これにより、教員が子ども一人ひとりと向き合う時間を確保し、授業の質のさらなる向上にも寄与する。
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