ガイアックスは、兵庫県の「若年層向けアントレプレナーシップ教育プログラム導入事業」を受託し、「起業」をテーマにした探究プログラム「ひょうご起業ゼミ」を、兵庫県内の中学・高校に無償提供することを4月21日に発表した。同社が兵庫県と連携して、中学生・高校生向けにプログラムを提供するのは、2024年度に続き2回目となる。

「ひょうご起業ゼミ」は、学校ごとの目的に合わせて、以下の2種類からプログラムを選べる。
- 「アイデア発想コース」:生徒たちに課題解決力を身につけさせたい/生徒たちに社会課題に興味を持ってもらいたい
- 「アイデア検証コース」:生徒たちが考えたアイデアをブラッシュアップさせたい/ビジネスコンテストで入賞を狙いたい
「アイデア発想コース」では、世の中にどのような社会課題があるかを知り、情報収集を通じて解決策(商品・サービス)を考案し、最後はプレゼンテーションにも挑戦する。
「アイデア検証コース」では、講師とのディスカッションを通じてビジネスアイデアをブラッシュアップし、試作品を活用したアイデアの検証手法を学ぶ。
生徒が活動に没頭できるよう、以下の点を意識してコンテンツを設計している。
- 実際に存在する課題を把握し、その解決案を考えることで真剣な創出意欲を生み出す
- 座学ではなく、生徒が自らアイデアを考案・検証
- グループワークを基本とし、学び合い・ディスカッションの機会を提供
- 達成感を得られるよう、ワークをスモールステップに細分化
講師は、起業と教育に精通した同社のメンバーが担当し、中高生でも理解しやすく興味を持てる本質的な授業を提供する。また、授業の準備や当日の運営は同社が行うので学校の負担は最小限となり、教員は生徒とともにプログラムを楽しみつつ、生徒たちの学びの様子の観察や評価への集中が可能になる。
「アイデア発想コース」「アイデア検証コース」ともに、提供対象は兵庫県内の中学校・高校・中等教育学校・高等専門学校(1〜3年生)で、募集校数は両コース合計で10校程度。実施場所は教室、講堂、体育館など各校が指定する場所となり、所要時間は1コマあたり45〜50分の計6コマ。
申し込みは専用フォームにて5月23日17時まで受け付け、採択結果は5月30日までにメールにて通知される。その後、オンラインによる事前打ち合わせで具体的な実施日時や内容のすり合わせを行い、2026年2月8日までの間に順次プログラムを実施していく。
なお、2024年度プログラム実施校における参加者アンケート(回答数376件)では、起業に対する関心についてプログラム実施前は25.3%だったところ、実施後は92.0%に増加した。


社会課題に対する関心度は、実施前の42.3%から実施後は93.9%に変化している。


教員へのアンケート(回答数20件)では、満足度は90.5%、次年度への導入意欲は80.0%だった。


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