YE DIGITALは、学習者用デジタル教科書配信クラウドから取得したコンテンツを一時的に保存し、配信クラウドまでの通信負荷を軽減する「学習者用デジタル教科書キャッシュ機能」を新たに搭載した、学校ネットワークアクセス管理装置「NetSHAKER W-NAC」を2月から提供開始する。
2024年度より、学習者用デジタル教科書が本格的に活用開始される。すでに活用を始めている学校の中には、デジタル教科書コンテンツに児童生徒が一斉アクセスすることで通信遅延が発生することがあるという。「学習者用デジタル教科書キャッシュ機能」はその対策として提供される。
同機能は、配信クラウドから取得したコンテンツを「NetSHAKER W-NAC」内に一時的に保存し、同じコンテンツに児童生徒がアクセスする際、保存したコンテンツから応答させる。これにより、インターネットへのアクセス量を削減でき、回線の負荷を軽減し、アクセスが集中することの多いデジタル教科書の快適な活用環境の構築につなげることができる。
以下のデジタル教科書配信クラウド会社のプラットフォームに格納されているデジタル教科書のコンテンツをキャッシュできる。
- 株式会社Lentrance「Lentranceプラットフォーム」
- 富士ソフト株式会社「みらいスクールプラットフォーム」
同機能を導入することにより、教育委員会はインターネット回線増強より手軽に通信遅延を回避できる新たな選択を得られる。通信遅延が起きにくいため、教員は授業を中断されることが減り、児童生徒と向き合う時間を保てる。また、児童生徒も快適にICTを活用した授業を受けられる。
「NetSHAKER W-NAC」は、1人1台端末時代の「GIGAスクール構想の実現・拡充」に向けた、ICT環境の導入・運用・管理を支援する学校ネットワークアクセス管理装置。学校インターネット環境で必要となる各種サーバー機能だけでなく、文部科学省の「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン(令和元年12月版)」で推奨されている各種セキュリティ機能が搭載されている。
また、ローカルブレイクアウト(インターネットブレイクアウト)構成にも対応し、ボトルネックが生じることがないよう、学校から直接インターネット接続を行うことが可能。
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