2020年に小学校から順次必修化されるプログラミング教育は、まだまだ分からないことだらけで、決まっていないことも多いのが現状です。EdTechZineでは、そんなプログラミング教育をひも解くさまざまな記事を公開してきました。その中でも人気を博した2つの連載をまとめて書籍化した『子どもに読んで伝えたい! おうちではじめるプログラミングの授業』(翔泳社)が3月15日に発売となりました。
本書籍は、将来始まるプログラミング教育に不安を抱いている親御さんや、純粋に子どもにプログラミングを教えてみたい方に向けて、IT業界のお父さんたちがお届けする「プログラミングの授業」です。EdTechZineの人気連載、「お父さんが教えるプログラミング~5歳からのプログラミング教育体験記~」「これから始まるプログラミング教育に対して保護者ができること」を1冊にまとめました。
「そもそもプログラミング教育って何?」を今ある情報から考察したり、「子どもと家庭でできるプログラミング」を実践したり。心構えから役立つ教材まで、著者自身の経験を踏まえて紹介します。
子どもに読んで伝えたい! おうちではじめるプログラミングの授業
著者:阿部 崇・平 初
発売日:2018年3月15日(木)
価格(POD):2,160円(税込)
価格(電書):1,728円(税込)
目次
第1章 どうしてプログラミング教育を小学校でやるの?――文科省の資料から読み解く実態
第2章 保護者は何もしなくてよい? 「プログラミング教育必修化」で変わること、変わらないこと
第3章 プログラミングは意外と身近でシンプル! 日常にあふれているプログラムを理解しよう
第4章 親子でプログラミングをやってみよう! 子どもの好奇心をくすぐる進め方
第5章 お父さんが教えるプログラミング実践編
第6章 子どもが「プログラミングをやりたい」と言い出したら?――中学校・高等学校でのプログラミング教育
第7章 「情報モラル教育」は避けて通れない――子どもたちとITの適切な関係性
はじめに(書籍より抜粋)
本書は2020年度から必修化されるプログラミング教育について、今ある情報を検証し保護者にできることを考えた書籍です。プログラミング教育に関する情報をある程度キャッチアップし、プログラミング教育への心構えを十分にすることができます。したがって、プログラミング教育必修化について、不必要に不安を煽るつもりはありません。
また、本書は単にプログラミングを解説する書籍ではありません。学び手である子どもが、興味を持続できる方法を、実践を踏まえてご紹介します。プログラミング教育に悩まれている方々や、純粋に子どもにプログラミングを教えたい方々に向けた内容となっています。
プログラミング教育に悩まれている方々へ
本書を手に取ったあなたはきっと、プログラミング教育という課題が目の前に出現し悩まれているでしょう。著者の私たちもそんな境遇でした。
著者の2人は教育の専門家ではありませんが、自分の子どもを育てる最高責任者であり、IT業界では腕に自信がある専門家です。あらゆる手段を使い、手に入る情報を調査しました。まず言えることは「未来を担う子どもたちに向けた日本のICT 教育の挑戦」が目の前にあるのです。そして、これはICT 教育を実践する側の挑戦であり、子を持つ親の挑戦であるとお考えください。この挑戦には「親の理解」と「子どもの好奇心」の2点が重要となってきます。
まずは第1章から第4章まで順番にお読みいただくことをおすすめします。また、第7章の情報モラル教育の実践的な運用例の紹介は読み応えがあります。
純粋に子どもにプログラミングを教えたい方々へ
第1章から読んでいただいても、好きな章から読み始めていただいても構いません。
第4章、第5章は「こどもパソコン IchigoJam」を使ったプログラミング実践編です。こちらは主に幼稚園児・小学生を対象としています。実際に自分の子ども(当時5 歳)と一緒にプログラミングと向き合った、実体験に基づく内容です。
また、もう少し大きなお子さまがいらっしゃる方々のために、第6 章から中高校生向けのプログラミングの内容が書かれています。中学校からは機械の制御をプログラミングとともに学んでいくようになります。そこで小学校で体験したビジュアルプログラミングとロボットを組み合わせたロボットプログラミングを紹介します。
その上でテキストコーディングによるプログラミングを実践してみたいというお子さまには、どのようなプログラミング環境を準備してあげればよいのか、どのような学習方法があるのか、ご紹介していきます。これらの章は保護者の方も少しプログラミングを勉強しながら取り組むことで、親子で理解が深まります。また、子どもと話す話題が増えて家庭内の会話も増えるので、試す価値は大きいでしょう。
本書でプログラミング教育を知るだけでなく、子どもの新しい一面を発見したり、親子が向き合ったりするきっかけになれば幸いです。(平 初)
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EdTechZine編集部(エドテックジンヘンシュウブ)
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