コロナ禍で3回目の実施となった本展示会は、昨年に引き続き新型コロナウイルス感染症対策を講じた上で開催。マスク着用の義務化や、入場時の体温測定、消毒液の常備、常時換気などが徹底された。
主催者であるRX Japanによると、今回の「EDIX東京」の来場者数は1万9904人(5月16日発表の速報値)。コロナ禍以前の来場者数には及ばないものの、2020年、2021年と比較し約2倍の来場者が訪れたことになる。
本稿では、出展ブースの模様をピックアップして紹介する。
アフターGIGAの端末活用はどうする?
2021年度、GIGAスクール構想によって全小中学校に1人1台の端末が導入された。2022年度はそれらの端末をいかに活用するか、悩まれている学校や自治体も多いのではないだろうか。そのような方々に向けて、OSを提供したGoogle for Educationや日本マイクロソフトのブースでは現場の先生による活用事例が多数発表された。
Google for Education
GIGAスクール構想で、Google for Educationが提供する「Chromebook」を導入した自治体は全体の4割を超え、トップシェアとなった(※MM総研「GIGAスクール構想実現に向けたICT環境整備調査」より)。同社のブースは本展示会の中でも、ひときわ賑わいを見せていた。
Google for Educationでアジア太平洋地域 マーケティング統括本部長を務める、スチュアート・ミラー氏は「現場の先生方にもっとYouTubeを活用していただければ」と話す。ブース内で行われたセミナーでは教育系YouTuberの葉一氏も登壇した。
日本マイクロソフト
日本マイクロソフトのブースでは、マイクロソフト認定教育イノベーター(MIEE)の先生による実践発表が多数展開された。
そのほか、展示された端末の中で最も注目を集めていたのが2021年に発表され、教育機関へ限定販売されている「Surface Laptop SE」だ。教育向けに特化したOS「Windows 11 SE」を搭載しており、「教育版マインクラフト」が動作するスペックでありながら、2万円台から導入が可能。価格面で「Surface」の導入を断念した人にとっても選択肢が増えた形となる。