さつきは、同社の電子黒板「MIRAI TOUCH」上で、ワークスモバイルジャパンが提供する「LINE WORKS」を活用することにより、教育現場における情報共有の促進を目的とした実証実験を開始する。
GIGAスクール構想で多くのタブレット端末が導入・運用されている。一方で、教室内でデータを大画面で共有する大型提示装置の需要も拡大しており、現状学校内の情報共有・伝達・緊急連絡などはタブレット端末や個々の端末で利用される場合も多く、デバイスに依存せず高い次元でデータの共有・配信・閲覧できる仕組みが求められていた。
「MIRAI TOUCH」は使う人を限定せず、誰にとっても使いやすいと感じてもらえるような「インクルーシブ電子黒板」をコンセプトに据えた製品。「書く」「消す」「映す」を簡単に操作できるため、ICT機器に苦手意識を持った教員も直感的に利用できる。
今回、コミュニケーションアプリ「LINE」の便利さや親しみやすさをそのまま引き継ぎ、高いセキュリティと情報・共有・管理が可能なワークスモバイルジャパンのコミュニケーションツール「LINE WORKS」と連携することで、学校現場における情報共有の課題解決に向けた実証実験を開始する。
従来のICT機器間でのコミュニケーションは、専用サーバーやソフトウェアの購入が必要だった。「LINE WORKS」はクラウドサービスとして提供されており、所有するアカウントでログインすることにより、スマートフォン・タブレット・PC・電子黒板といったさまざまなデバイス上でスムーズなコミュニケーションやファイル共有を行うことができる。また、複数の料金プランが用意されており、無料版での利用開始も可能。
さらに「LINE WORKS」は、学校や自治体単位で管理者・ユーザーを分離することで高いセキュリティ環境を実現している。管理者はメンバー招待の承認や外部の「LINE」との連携、ログイン失敗時のアカウント一時停止など広い設定権限を持っており、組織から外れたユーザーからのデータ漏えいも防止できるなど、組織のセキュリティ要求に応じた設定を行える。
なお、さつきは5月11日~13日に東京ビッグサイトで開催される「教育ICTソリューションEXPO」で実演展示を行う予定。
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