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教育現場でのICT活用事例紹介(高等学校)

高校対象、無料で参加可能――オンラインの国際交流を支援する「#せかい部 加盟校」制度とは?

 新型コロナウイルス感染症の影響もあり、オンラインを活用した学びが急速に普及している。海外留学が困難となった今、オンラインでの国際交流は海外に興味を持つ生徒にとって貴重な機会と言える。本稿では、文部科学省による官民協働の留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」による「#せかい部 加盟校」制度を紹介する。オンラインでの国際交流を学校単位で支援する本制度には無料で参加でき、教員・生徒の双方にさまざまなメリットがあるという。実際に参加している、神奈川県立横浜国際高等学校の石井光貞先生にお話を伺った。

若者の海外への挑戦を支援する「トビタテ!留学JAPAN」

 文部科学省が2013年10月より開始した、留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」。日本の若者を対象に、海外留学に自ら一歩を踏み出す機運を醸成することを目的としている。具体的には、官民協働で形成した「グローバル人材育成コミュニティ」により、将来世界で活躍できるグローバル人材を育成するというものだ。

 その教育現場への一助として、留学や国際交流経験を支援する取り組みが推進されている。主な取り組みとしては、留学奨学金制度「日本代表プログラム」などがあり、ほとんどが民間からの寄付によって支えられている。支援状況としては、2021年6月時点ではおよそ120億円にも上る。

 これらの取り組みも相まって、高校生の留学者数は着々と増加。2013年6月14日に閣議決定された「日本再興戦略 -JAPAN is BACK-」では、2020年までに海外留学者数を大学生で12万人、高校生で6万人と、2013年からの倍増を目標とした。そして、2017年には短期・長期留学者数があわせて4万6869人と過去最大に達することとなった。

 しかし2020年以降、新型コロナウイルス感染症流行の影響により、海外留学は厳しい状況に置かれている。「トビタテ!留学JAPAN」も2020年の事業を2021年まで延長し、2022年度以降のあり方については改めて検討することとしている。

留学が困難な状況下、オンラインで啓発活動を行う「#せかい部」

 コロナ禍で海外留学が難しくなったことを受け、「トビタテ!留学JAPAN」は留学をしたいと考えている学生に加えて、興味はあるものの実際にしようとは考えていない、いわゆる「潜在層」へのアプローチを強化。海外留学への興味を育むための情報発信を行う「#せかい部」の取り組みを活性化させている。

「#せかい部」ではオンラインで活発な交流が行われている
「#せかい部」ではオンラインで活発な交流が行われている

 「#せかい部」は「高校生メンバーによる高校生のためのソーシャルメディアを通じた部活動」として、2018年にスタート。留学経験のある高校生が、まだ留学まで意識していないながらも、海外に興味を持つ生徒を喚起し、より積極的な国際交流・留学を促そうという取り組みである。各公式アカウントのフォロワー数は、Instagramが4623、Twitterが5877、noteが377(いずれも2021年10月末現在)で、さまざまな情報を発信している。また、オンラインイベントも実施しており、海外からの参加者を含めて約600人が参加した大規模なものも開催された。

 これまでは高校生が個人で参加する活動が中心となっていた「#せかい部」だったが、2021年7月からは「#せかい部 加盟校」として、全国から高校単位での参加を募り、グローバルな探究学習を広げるプロジェクトを開始している。学校・生徒ともに無料で参加でき、生徒は英語でのコミュニケーション体験や進学相談、海外で活躍する先輩の話を聞くといったオンラインイベントを体験することができる。また、先生同士のネットワークづくりやノウハウ共有なども行われている。

「#せかい部 加盟校」
「#せかい部 加盟校」

 今回はその「#せかい部 加盟校」に、初期から参加している神奈川県立横浜国際高等学校の石井光貞先生に、参加の経緯や効果などを伺った。

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コロナ禍を機に、国際交流の選択肢を増やすため参加を決定

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この記事の著者

伊藤 真美(イトウ マミ)

エディター&ライター。児童書、雑誌や書籍、企業出版物、PRやプロモーションツールの制作などを経て独立。ライティング、コンテンツディレクションの他、広報PR・マーケティングのプランニングも行なう。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


森山 咲(編集部)(モリヤマ サキ)

EdTechZine編集部所属。好きな言葉は「愚公移山」。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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